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第2話 7つ目の宝玉


「あっ俺は何も、、、ってこれは?——「主がやったんじゃろうが、黒い石を持ったと思ったら、、、」

「へっハッすっすいません!!気づいたら此処に、、、あの、それより此処は?俺の知る限りこんな所に店はなかったと思うんですが、、、」


「バカかお主は、周りが見えんのか?、此処は貴族御用達の商店街だぞ?」


※この世界ではダンジョンや魔物が現れた事による影響で物資の価値が変わり魔石などを使った道具や建物などが出来、強い者と弱い者の差が顕著に出始め余りにもその差が大きくなり下の者と同じ扱いなのを我慢出来ずに


「ハァ〜わかってはいた事だけどまさか本当にコンプリートするとはなぁ〜まだ基本属性が使えないだけって可能性もあるけど無いな、ってこんな所に店なんてあったか?、それもなんか高そうな」


それに何やらこの店は宝石や装飾品を売っている店だということがそのショーケースからわかった、その為——「何でこんな店がこんな目立た無い所にあるんだ?、そもそも昨日も此処を通ったけど無かったような?」

と思っていたのだが、そのショーケースに飾られている人の目程の大きさの有る宝石では無くその商品の隙間から覗かせる黒い不恰好な加工のされていない宝石というよりは鉱石に近いものを見たその瞬間、急に魅入られたかの様に店に入って行きそこにいた怪しい初老の店主の目もくれず近づいて行き手に取ると——『コレ』

と声が何処からか聞こえると、神楽はその石を握った。

その時、握られた宝石は砕け散り辺りに散乱したがまたもやその時砕けたカケラが何かを祝福するように神楽を中心にして舞うと、その神楽の胸付近に吸い込まれるように入っていった。


因みにその後影響かはたまた、その店にあった商品は全て粉砕しており——「お主、やってくれたな」

と店主は怒りを露わにしていた


※貴族とはその名の通りである。


因みに貴族ができた理由は魔石を使った建物や道具の作り方が確立され強い者と弱い者のさが顕著になった事で下の者と同じ待遇なのが我慢ならなかった者達により政府に直談判したことで苦肉の策作として貴族制度を取り入れた。

だが強いだけで貴族になることは出来ない





「こっ、此処は、(俺でも知っている、テレビの取材とかでも良く出ていた、でもなんで、俺は確かにいつもの、まて、よなんで俺は遠い所まで電車を使って炎属性の適正検査に来たのに、なんで俺は《《徒歩で帰ろうとしていたんだ?》》」


「聞いているのか?、今日は幸いあんまり商品が無かったが、流石に全部となると八十数から百数十数億は降らんぞ?」


「ッ!?」

その金額を聞かされた時には余りにも現実離れした金額に放心していた

まぁそれだけダンジョンが出来た時から経済は超高速で回り続けているという事なのだが


「ベッ弁償、は」

「勿論してもらうと言うところだな、まぁわしも鬼ではない、一年だ、一年無利子で担保しておいてやる、だからそれまでに返済方法を確立しておけ、逃げはせんほうがいいぞ、なんたって貴族様が絡んでるからな、あと金じゃなくても商品での弁償も受け入れよう」


「あっあと少しでも節約とかやめた方がええぞ、桁が桁だからの、

それよりも多く金かけて少しでもいい武具買ってダンジョンで稼いだ方がまだマシじゃ」



そう言うと初老のお爺さんは去っていったが神楽は腕の急な痛みに襲われて服の裾を捲ってみると左腕に黒い複雑な模様の様な刺青、の様な物が浮き出ており、

消えろと思えば消え出て来いと思えば浮き出てきた。






「なん、だよ、、これッまるで適正者の魔法印じゃ無いか、、、」


そう、その刺青は魔法の適正検査で適正有りと診断された者にのみ発生する魔法印という物でありそれは人それぞれ違うが、特徴としてそれぞれの魔法の色、そして身体の一部分の変化で有る、まぁ今はそれに関しては割愛するのだが。


因みに神楽は髪の色が葵色から真っ黒な髪色に変わった、

あと学校で話していた二人はどちらも髪色に影響があったのだ、何がとは言わないが



「ハァ〜、帰るか、どう帰るのかはわかんないけど、、、、ッ!?」


なんと店から出たときそこに広がっていたのはいつも通りの自分が住んでいた街並みの一角であった。

そしてその店から一歩出て後ろを向くとそこにはもう何も無かった。


「なんだったんだ、」

そんな夢みたいな出来事があったのだが先程の店での出来事と——『逃げはせんほうがいいぞ』

という一言がどうしても頭から離れなかった







それから数日後の夜



「あれから少し調べてみたんだが、まず『ステータス』」


————————————————————


 【種族】 人類

 【名前】 甘咲神楽

 【年齢】 十六


 【生命力】40

 【攻撃力】26

 【防御力】13

  【魔力】0

【魔防御力】12

  【俊敏】8

  【幸運】27


【装備】 初級防具 短剣

【装飾】 無し


———スキル——————————————

ステータス操作 刻印

————————————————————


———称号———————————————

祝福されし者 黒に魅入られた者 七つ目の宝石を唯一知る物

————————————————————


「わからなくは無いんだが【黒に魅入られた者】コレは多分あの黒い宝石が影響してんだろうな、あとあの【刻印】ってスキルは多分この左腕の刺青みたいなやつだよな、」


「内容は、今はまだいいな、、、あと多分あの石は七つ目の宝石か、なんせ【七つ目の宝石を唯一知る物】、なんてのが有るくらいだからな、

アイツらに言うのはまたいつかだな、言っても信じないか、信じられて政府に連行、宝石がもう無いからその分国奴隷になって働かされる、それは我慢だ、

あと万が一アイツらにまで迷惑が及ぶのはな、はぁッ皮肉なもんだな、せっかく魔法が使えるかもって、適正が有ったってのに誰にも言えない、バレたらお尋ね者だ、

別に誰かにひけらかしたいってわけじゃあ無いけど、これからはどうにも窮屈になりそうだ、、、」



そう言い神楽はステータスウィンドウを閉じベットの上に横になりながら目を閉じ意識を落とした










「よっ翔吾昨日ぶりだな」

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