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第1話 不適合者

「残念ながら今回の診断では甘咲神楽からは炎属性の魔力は感知できませんでした、

ですが、諦めないでください、まだ他にも五つもの属性があります、恐らく何かは出るでしょう、《《我々探索者組合にまでわざわざ足を運んで下さり有り難うございました》》」









そう言われた、アレは恐らく——「もうお前邪魔だから帰れよ」の丁寧に言ってくれたバージョンんだろうということくらいは。

そして諦めるな、なんて言われてももう既に最後の適性検査だったのだからそれすらも余計に傷を抉って来た事も。


————————————————————







「にしても、ほんと変わったよなぁ、世界共通での大規模侵攻があって以降、まさか世界の技術がこんなにも早く衰退していっただなんてな、なッ神楽」


そう言って話しかけてきたのが西鶴翔吾さいかくしょうご、普段はおちゃらけていて馬鹿みたいだがその心には自分なりの正義が有り、常に楽をしようといろんな事に葛藤している。

因みに容姿はと言うと、身長は百七十ちょっと位に前までの世の中ならあり得ない赤が主体の髪に少し黄色の部分の有るソードアートオンラインのキリト君の様な髪型をしていて和風チックな服装を好んで着ている目の色がどんな深淵にも負けない目に光が無ければ完全にヤバい奴だと思われる様な健全な冒険科の青年だ。




「そうだな、唯一変わらないのが学園位か、まぁそれもそうか、だってこのダンジョンが生えた世界になってからは、《《技術が進むと必ず世界に災いが降り掛かる》》って言われているくらいだからな」


今その言葉に神妙な顔をしながら答えたのが甘咲神楽かんざきかぐら、翔吾と同じく冒険科のメタいことを事を言うと主人公で、先端の色が薄く所々に濃い色の所の有る葵色のショートヘアに青紫色の目が特徴的な魔法の使えない青年である



そもそもここの学校の科とは、探索科、魔法科、冒険科とあり、

まず探索科とは、未知のダンジョンの情報や、救急を主に担っている探索者を目指す科であり、割と危険な科なので有る。


そして魔法科、これは名前の通り魔法を習う科であり、その殆どが冒険者の様な感じにダンジョンに行くのだが、それでも最前線に行ける者は限られてくる。

魔法科は他の科よりも数が多いので最前線に行くには努力と才能が必要である。


最後に冒険科だが、これは様々な分野に特質した才能を持つ戦闘向けの人達が集う皆がエリートだと思って疑わ無い科である。


「ねぇアンタ達さぁ、そんな難しい話してて楽しいの?、楽しいんならほんとに意味が分かんないんだけれど」


そして此方の方が氷華佳奈ひょうかかなプラチナランドの長髪を靡かせ少し強い口調で話す蒼色をした目をした魔法科の高校生で有る。





「まぁそんな事はどうでも良いけどなんでお前が此処にいるんだ?、佳奈——「ん?、何となく、別に私が何処に行こうがどうでもいいでしょ?」

「うわッマジかこのヤロォ!!てかおいッ俺の財布とんなッ!?って諭吉を抜くなッだからって小銭を取るな!!あと地味に机の上に乗んなッ!!」


佳奈は翔吾の言葉を聞き——「えっ?何か?」—と言い返してきそうな位に自然に、そしてまるで——「当然でしょ?何勘違いしてんの?、これ私のだよ」—と目で訴えて来たのを感じた。

だがしかし、コレだけは言える!!、いや分かりきった事なのだがちゃんとその財布は佳奈の物ではなく翔吾の物だと。





「あっ翔吾お前ついでに俺にも奢ってよ———「はっ?、絶対にやなんだけど、あっでも千円くれるんなら千円分は奢ってやれるぞ?」

「うん、意味ないじゃん、それ」



「まぁまぁ落ち着けって〜」と言いながらもやっぱり自分は諭吉をちゃっかり取ってこうとする勇者バガが其処にはいた。

因みにこれは余談なのだが別の科から来た十人中十五人が思わず振り返ってしまいそうな容姿をした美女がそこにはいた、そして翔吾というイケメンも、だが神楽は確かにイケメンの部類には入るのだが、微妙であり、そのクラスよそこらじゅうから———「何故こいつなんだぁッ!!」

と、狂気じみた叫び声が聞こえたとか。

その時皆の心は団結し密かに神楽絶対殺すマンの団体が結成されつつあった







「なぁ、お前今日はどうするんだ?.....「あぁ今日な、今日は炎属性の適合診断に行くわ、俺もエクスプロージョン使ってみたい」


「アンタってとことん魔法適性ないわよね、今の世界五人に一人の割合で魔法使えるのに、てかなんならスクロール使えば?」

「確かに」

「おいおいお前ら何言ってんだよ、俺がスクロールなんて買えるわけねぇだろ?臓器の一つや二つ売れば若しくは、、、「いや落ち着け?、流石に怖いぞ?」


「まぁでも五人に一人って言ってもそれぞれの属性適正の話だから、

単純計算六つ全部の魔法適正が有る人が生まれる確率は五の六乗だがら、一万六千位か、、、」

「まぁでもそんな簡単な式じゃねぇよ、実数は約一億人に一人らしいぜ」 


「そんなどうでも良い話は置いといて、アンタでも次が最後でしょ?、キッツイなぁせっかく成績だけは良いのに」



そうッそうなのだ、さりげなく出てきてるが神楽は魔法が使えない。

魔法が使えないと言うことはつまりほぼダンジョンに関わる力が必要な事はできないのと同意なのでる。

 ダンジョンに行けないということは折角いい学校に入っていい成績を残していても何にも意味が無いと言っている様な物だ。


「まっいくら言っても仕方ないからな、大丈夫大丈夫、何とかなるって、——「それはフラグだろ」

「ハァ〜なんでコイツはこんなにもヘラヘラしてられんだか、、、

あんなに、それもガキみたいにはしゃいで、適合無しって言われたらそらでもガキみたいに泣いてた奴が、」


「人は、成長するんだよ佳奈、じゃっ報告は後でな、そろそろ時間だから」

「頑張って来いよぉ何を頑張るかは知らんけど、、、」

「じゃあ朗報、楽しみにして待ってるからねぇ!!」




「有難うな、」











「あの、今日診断に予約していた甘咲です、」

「あっはい、分かりました………はい、此方にどうぞ、良い結果を期待しております」


「有難う御座います」





「では甘咲さん、此方へどうぞ、——「はいッあの、これまでで一つも魔法適正の無い人物は見たことがありますか?」


「ハハハッそんなに気負わなくても大丈夫ですよ、私の知る限り一度も、」

「そう、ですか有難うございます、では、お願いします」


「はい、任されました、ではそこの石板に手をかざして下さい」


そう言われて六回目の手をかざすという作業始めた。

そして手をかざすと本来は徐々に淡い光が出始め次第に強くなっていくという。

その際の光の大きさ、色により判別するのだが、生憎と言うべきか必然と言うべきかやはり神楽は見事に全属性不適合を引き当てたのだった、、、


結果は分かりきっていた、何故なら彼は既に5回も不適合者という判断を下されたのだから、でも露骨に悔しがったりすると診断してくれた相手に申し訳なく感じる為そんな事はせずにカウンターで結果を待った











「残念ながら今回の診断では御剣京也からは炎属性の魔力は感知できませんでした、

ですが、諦めないでください、まだ他にも五つもの属性があります、恐らく何かは出るでしょう、《《我々探索者組合にまでわざわざ足を運んで下さり有り難うございました》》」









そう言われた、アレは恐らく——「もうお前邪魔だから帰れよ」の丁寧に言ってくれたバージョンんだろうということくらいは。

そして諦めるな、なんて言われてももう既に最後の適性検査だったのだからそれすらも余計に傷を抉って来た事も。


「あぁいえいえそんな、誰も悪く無いですよ、それにこれもあったら良いなぁ〜程度でしたし、」



「そう、ですか?、まぁいいです、それでは」









「ハァっやっぱ俺、魔法適正皆無だったな、、、ってこんな所に店なんかあったか?」


此処はただの街で有るのだが、神楽の知る限りこんな所には店などなく、もっと人通りの多い場所に密集して店が立っているのがこの街の特徴であった。

さらに神楽の見たその店は何やら宝石など装飾品を売っている店で有ることがその「残念ながら今回の診断では御剣京也からは炎属性の魔力は感知できませんでした、

ですが、諦めないでください、まだ他にも五つもの属性があります、恐らく何かは出るでしょう、《《我々探索者組合にまでわざわざ足を運んで下さり有り難うございました》》」









そう言われた、アレは恐らく——「もうお前邪魔だから帰れよ」の丁寧に言ってくれたバージョンんだろうということくらいは。

そして諦めるな、なんて言われてももう既に最後の適性検査だったのだからそれすらも余計に傷を抉って来た事も。





「ハァ〜わかってはいた事だけどまさか本当にコンプリートするとはなぁ〜まだ基本属性が使えないだけって可能性もあるけど無いな、ってこんな所に店なんてあったか?、それもなんか高そうな」


それに何やらこの店は宝石や装飾品を売っている店だということがそのショーケースからわかった、その為——「何でこんな店がこんな目立た無い所にあるんだ?、そもそも昨日も此処を通ったけど無かったような?」

と思っていたのだが、そのショーケースに飾られている人の目程の大きさの有る宝石では無くその商品の隙間から覗かせる黒い不恰好な加工のされていない宝石というよりは鉱石に近いものを見たその瞬間、急に魅入られたかの様に店に入って行きそこにいた怪しい初老の店主の目もくれず近づいて行き手に取ると——『コレ』

と声が何処からか聞こえると、神楽はその石を握った。

その時、握られた宝石は砕け散り辺りに散乱したがまたもやその時砕けたカケラが何かを祝福するように神楽を中心にして舞うと、その神楽の胸付近に吸い込まれるように入っていった。


因みにその後影響かはたまた、その店にあった商品は全て粉砕しており——「お主、やってくれたな」

と店主は怒りを露わにしていた







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