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【書籍化】幼馴染(カノジョ)を親友に寝取られた俺。これからは元親友の妹とイチャイチャしていきたいと思います!  作者: ヨルノソラ


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21/51

元親友の妹とお泊まりする事になりそうです

 今日は一日中、元親友は落ち込んでいた。

 浮かない顔色。どんよりと重たく、周囲を拒絶する雰囲気を纏っている。


 幼馴染経由で、浮気がバレた件は彼の耳に届くかもしれない。いや、おそらく十中八九届くだろう。仮に届かずとも、勘繰るはずだ。


 だが俺はそれで構わないと考えている。

 そうすれば自分の犯した過ちを彼は自覚する。こうなった原因は自分にある、そう理解するはずだ。そのあと、彼の取ってくる行動次第で、今後の方針を決めたいと思う。


 あわよくば、そのまま俺から距離を取ってくれるといいんだけどな。


 帰りのHRが終わり、放課後を迎える。

 元親友とは特に接点を持たず、俺は凛花のいる教室へと向かう。


 その道中、隣の二年Dクラスから、ちょうど出てくる人物と目が合った。


「……っ。トシく……」


 そこまで言って、声が途切れる。

 朝の件が効いているらしい。彼女は俺が嘘を吐くときの癖を知らない(はず)。


 だから凛花と違って、今朝の俺の言葉を正面から受け止めている。


「…………」


 すぐに視線を逸らして、俺は凛花のいる教室を目指す。幼馴染は、しゅんと視線を下げると、それ以上何か言ってくる事はなかった。


 凛花のいる教室に到着する。

 一年Bクラス。ついさっきHRが終わったばかりなのか、まだ教室にいる生徒は多い。人波を掻き分けながら、凛花の元に向かう。


「あ、先輩っ」


 俺が声をかけるより先に、凛花が声を上げた。

 周囲にいる友達と思しき女子が、じろじろと俺を見てきた。


「もしかして、リンリンの彼氏さんですか?」


 リンリン? 

 あぁ、凛花のあだ名か。


「うん、そうだよ」

「なんというか、思ったより普通って感じですね。もっとイケメンを想像してたのに」

「し、失礼じゃないかな」

「どうやってオトしたんですか」


 興味津々といった様子で質問される。

 すごいグイグイくるな……。


 凛花は俺の腕に引っ付くと、友達を一瞥する。


「あーちゃん、眼科行った方がいいよ。先輩は超絶カッコいいから」

「うわぁ、ごちそうさまです」

「じゃ、私行くね。さっ、行きましょう先輩」


 俺の腕を引いて、教室の外へと足を運んでいく。

 周囲から向けられる視線の数が尋常ではなかった。


 特に男子から向けられる嫉妬と絶望の入り混じった視線がすごい。

 凛花は相当男子人気があるらしい。ひそかに、凛花を狙っていた人間もこの中には大量にいそうだ。


 俺……明日から下駄箱に嫌がらせとかされないよな……。平気だよな? 


「どうしたんですか先輩。汗凄いですけど」

「いやまぁ……今更、俺の付き合ってるカノジョが誰なのか理解したって言うのかな」

「これまで私のことなんだと思ってたんですか⁉」

「呪い殺されないよう気を付けないと」

「何の心配ですか! 先輩おかしいですよっ」

「てか、これからどこに行くの? 放課後の予定約束しただけで、どこ行くか聞いてなかったけど」

「急に普段通りのテンションに戻るんですね。先輩の情緒が私は心配です」


 呆れと不安を混ぜ合わせた視線と表情で俺をみてくる。

 ともあれ、これも軽いノリの範疇。本気で俺の心配はしていない。


 二人横並びで歩きながら、凛花が俺の質問に回答する。


「だってこれから私、先輩の家にしばらくお泊りするわけじゃないですか」

「……っ。あれマジなのか……」

「ですです。ちゃんと親には許可取ってますから安心してください」

「安心できないよ。てか、よく親御さん許可くれたな」

「あ、さっきの私の友達、あーちゃんって言うんですけど、彼女の家に泊まるって言ってます。すぐにオッケーってスタンプが押されました」

「普通に大問題だった……」


 そりゃ、女子友達の家に泊まるのであれば、門限の厳しくない家なら普通に容認するだろう。しかし、泊まるのが男。そのうえ、彼氏となればどうなることやら。


「いいじゃないですか。バレなきゃセーフです」

「アウトだから。なんでも言うこと聞くとは言ったけどさ、やっぱやめないか?」

「平気ですってば。それに、ママ……コホン、お母さんにはしっかり先輩の家に泊まる旨を伝えてますから」

「余計心配になったわ。もしバレた時、俺、お父さんに殺されるだろ⁉」

「お義父さんだなんて……先輩、結婚は気が早いですよ……」

「今、そんなこと言ってる場合じゃない!」

「でも、先輩がそうしたいなら私は──」

「俺の声聞こえてないのかな⁉」


 勝手に話を進める凛花。そんな彼女に困りつつ、俺は小さくため息をもらした。


 すると凛花は俺の手をぎゅっと握ってくる。

 その手はわずかに震えていた。


「先輩と一緒に居たい気持ちは大前提なんですけど」

「……?」

「兄が、怖いんです。家に居たら危険な気がして……だから先輩、私のこと、守ってくれませんか?」


 上目遣いで、まっすぐ見つめられる。

 俺は彼女の手を握り返すと、目を見つめ返した。


「あぁ、絶対守る」

「お願いしますね」


 凛花をウチに泊めるのは、褒められたことではないかもしれない。その結果、凛花のお父さんに殺されたとしても悔いは……。いやそれは悔いが残りそうだ。


 だとしても怯えるカノジョを放っておく真似は出来ない。


「で、話逸れちゃったけど、結局これからどこ行くの?」

「決まってるじゃないですか先輩。お泊りグッズを集めに行くんです」

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― 新着の感想 ―
[一言] 本能だか、女の勘だかで貞操の危機は回避できそうだね。 あの話した直後だし、トチ狂って襲ってきそうなのは間違いない。 絶望の中にいる元親友、 取り返しのつかない過ち(未遂)を犯すのか、 残り…
[一言] 義兄の異常性黙ったまま場当たり的な対処されても、両親だって困ると思いますけど…… 何かしらあった後に発覚したら、離婚くらいじゃ済みません。 寝る場所を他に確保したって、本気で何かする気ならい…
[一言] 避妊薬を購入する
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