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バカでどうしようもないお調子者


 全力で走っていた。

 つもり。


「お前はどうしてこう……」


 顧問が何を言いたいのか、僕にはわからない。僕はバカだし、頭の回転が遅いから、だからじっと顧問がこれから言うだろう言葉を待つんだけど……。何も言ってくれないと、僕は続きが気になってしようがない。


「先生」


「とにかくもう少しタイムがでないとな」


 諦めたように言う先生に、僕はしゃくぜんとしない気持ちになりながら、頷いた。

 わかっているんだ。僕のタイムは伸び悩んでいる。

 他の生徒よりずっと遅い。

 部活のみんなが、部活やめてしまえって思ってるのも知っている。

 でも僕は

 全力で走っていたんだ。


「先生」

「なんだ?」


「もう少し頑張りたいです」


 顧問は困ったような顔をする。


「お前は言葉だけは本当に誰よりも努力家なんだがなぁ」


 褒められてるわけじゃないんだろうけど、こういうこと言われると、僕はまた頑張ろうって思ってしまうんだ。

 僕はバカで、頭の回転も遅いし、足も遅いし、お調子者だからさ。



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