罵倒DMの嵐。
2日連続更新です!
できればもう1話更新したいです。
初めての人は1話から読んでね。
「健太、Tw〇tterの方はどうだ??」
「昨日手当たり次第にフォローして、フォロー320、フォロワー0だ」
「...そうか」
二人で顔を見合わせ、ため息をつく。どう考えてもこのままじゃ部員なんて集まらない。
「しかもDMには匿名垢で悪口かかれまくってる」
「ちくしょお。こんな名前じゃ無理だよぉ」
「どうする神谷、このままじゃ俺たちは...」
「......」
考えろ、クールになれ神谷宗次郎。何か打開策が見つかるはずだ...。まだ6日あるし。...いや、待てよ??
「健太、スマホの画面もっとよく見せてくれ」
「...ん?あぁ、勿論だ」
健太は俺にスマホの主導権を渡す。俺は先程のTw〇tterの罵倒DMを確認する。
「やっぱりそうだ...!!」
「...なっ、なにか見つけたのか!?神谷!!」
「ああ!!この罵倒DMの中の一つ、『処女をバカにするでないでござるよw拙者の斬鉄剣で真っ二つにするでござるよ?ww』は俺の師匠、てつやさんに間違いない!!」
「し、師匠だと!?お前に師匠なんていたのか!?」
(いっいや、この気持ち悪い文面のDM、確かに神谷に通ずるものがある...)
「2年前に急に浮上しなくなったと思ったら、まさかこんなところで罵倒DMを打っていたなんて...!!」
「...お前はそれでいいのか、神谷...」
「これ以上の喜びがあるかッ!!早速DMを返してみる!」
『て、てつやさん!!こんなところで何してるんですか!!心配してたんですよ!?』
数秒で既読マークがつき、すぐに返信がきた。流石、てつやさんだ。
『き、貴様!!ww何故拙者の本垢名を知っているでござる?w』
『206号室であったな!?拙者の大学に穢れを持ち込みおって!!成敗しにいくでござるよ!!ww斬鉄剣!ww』
「...ま、まじかよ...」
「次はどうしたのだ!!神谷!!」
「てつやさん...同じ大学ぽい...」
「...プッ」
「笑ってる暇はないぞ!健太!てつやさん今からこっちに来るぽいぞ...!!」
「...なにぃ!?」
俺と健太は慌てふためく。どんな形であれサークル結成後、初のお客さんだ。しかも相手はあのてつやさん。
「健太!!お茶の準備だ!!何かないのか!?」
「駄目だ!!飲みかけの緑茶しかねぇ!!」
「ちくしょお!!ろ、廊下の方から凄い足音が聞こえてくる...!!」
「まじか...!!神谷、お前のせいだぞ...!!」
「まさか、こんなことになるとは...」
俺達がどうすることもなく立ち尽くす中、足音は止み、代わりにドアの開く音がした。可愛らしい天使のような声と共に。
「き、君たちがふざけたサークルのメンバーね!何で私のことを知っているのか教えてもらうッ!!」
想像していた容姿と違いすぎて、俺たちはフリーズする。
((えぇぇぇぇぇぇ!てつやさん女だったのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?))
しかもむっちゃかわいい。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ブックマークって全然増えませんね。
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