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朝、窓から朝を知らせるように光が入ってくる。
俺は大体早く目を覚ます。
朝から家事や料理とかしなくてはならない。
今、俺とじいちゃんの二人暮らしだ。
ばあちゃんはもう他界してしまってもう居なくて、オヤジがじいちゃんところを紹介して住むことになった。そっちの方が色々と都合がいいんだとか。
実はじいちゃんはアパートの管理人である。退職きっかけにアパートを買ったんだとか
この事も都合のいい1つの理由だ。
「よし、やるか」
朝からちょっと右腕&右肩が痛むが着替えで台所に向かう。
「・・・あー、卵あるな・・・卵焼きか目玉焼きかどっちにすっかな?」
卵焼くときどっちか迷うよね?
今日は目玉焼きにする。
二人分の卵割ってフライパンに落として焼く。
で、塩コショウをかけるて待つ、そっから時間差で皿に盛って完成。
簡単で早くて誰でもできる。楽だね。
さて、味噌汁を作るか。
黙々と料理を作っている最中雑談をしよう。
俺は中学時代、バイトを掛け持ちで何でもしていた。居酒屋、ファミリーレストラン、コンビニ・・・等をいくつかしていて料理も得意になったり接客ができたりする。でも料理とは関係ないバイトもしている。マジシャン補助、引っ越し業者、忍者等をやった事をやる。
・・・あ、忍者は嘘。
すいません。
とりあえずマジックやったり料理やったり学生やったりする。
一応言っておく。まだあるから!たくさんやって特技が物凄くあるから。
某何でも団のリーダーより特技たくさん持ってから。まあ、なぜこの話をしているかというと・・・別に何もない。
ただの自分の自慢話だ。
よし、出来た。
俺流、目玉焼きとキノコと大根と豆腐の味噌汁とご飯と漬物。
健康的な食事だ。
やっぱり日本人は和風な食事が一番だ。
さて、じいちゃん呼んで来よう。
「じいちゃーん!飯出来たよ」
「・・・わかった」
丁度起きていたじいちゃんがリビングの椅子に座る。
「はい」
「ああ、ありがとう」
食事を持ってきてじいちゃん渡す、俺も自分の分を持って座る。
手を合わせて
「「いただきます」」
絶対に忘れてはいけない感謝の言葉を言う。
お前も絶対に忘れんなよ!
「・・・ヤクモ、学校は楽しいか?」
「おん、楽しいよ」
パクパクと食べながらじいちゃんと話す。
ここに来る前は俺は一人で食事をしていた。
今ではじいちゃんがいるから楽しい。
「すまんな、わしと一緒に住むことになって・・・」
「大丈夫だってじいちゃん!俺全然気にしてないから!・・・俺、じいちゃんと一緒に居れて嬉しいし」
「・・・ヤクモ・・・」
泣きそうになっている。
えっ?ちょっとちょっと!
「じいちゃん、なに泣いてるのさあ!」
「いや、嬉しいじゃ・・・ありがとう」
ちょっとむず痒いじゃねぇか・・・
「あのさ、じいちゃん」
「なんじゃ?」
俺は二人暮らしでも色々と学ぶことが出来るしさ。
それに・・・
「それに介護の練習できるし」
「・・・」
その後じいちゃんは喋らなかった。