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ヤバッ!忘れてた!
ご飯を食べ終えてすぐに学校に行く準備をする。
学校登校は早めに行かなければならない。俺は電車に乗って登校する。
他の奴等は大体ボディーガード付きのリムジンらしい。学校にいる奴は社長令嬢だったり坊っちゃんだったりするから誘拐されることがあるらしい。物騒な話だ。
そういえば、生徒会メンバーは全員超金持ちなのか?だったらアイツもか・・・
なわけないか!
さて、カバンと生徒手帳とハンカチとティッシュと・・・
忘れ物ないな?
全部確認して玄関のドアをあける。
「じいちゃん!いってきまーす!」
「おーう、気ーつけてな」
「はーい!」
自宅から出て歩いて駅に向かう。
駅まで徒歩7分案外近い。
「・・・あ、川谷さん」
うちのアパートの住人の一人で俺と同い年でメガネ属性の川谷さん。
ちょこちょこと話す程度だから親しいというか顔見知りレベルだ。
「おーい!川谷さん!」
とりあえず話掛けるか同じ駅のようだし。
「えっ?どなたですか?」
えっ?ひどくないですか?
「えー、酷いなー」
「いえすいません、私あなたみたいなイケメンさんは見たことなくて・・・」
「えっ?」
イケメンさん?・・・あ!
「ちょっと待ってね!」
髪を上げてメガネしてないまんまだった!
急いで髪を下ろしてメガネを付ける。
「よいしょ、ほら」
「ヤクモくん!!??」
めっちゃ驚いてくれた。
なんかこんなドッキリ好きかも・・・
「え、ちょっと待って・・・さっきのヤクモくん?でもカッコよかった。いやいや、いつものヤクモくんは自信なさそうな感じでオタクみたいなのにあれはヤクモくん?いやいや・・・」
「あの~、川谷さん?」
ぶつぶつ言っちゃてる。なんか変なことして混乱させちゃったかな?
「ヤクモくん!!」
ビュン!そんな音が出そうなほどこっちを見る速度はヤバかった。
「はい!」
なんか川谷さんの顔が怖い!怖すぎて返事しちゃったよ!
「整形とかじゃないよね?」
「僕傷付くよ?」
失礼な!俺は自分の顔を整形するほど顔をしてると思ってたの!?
「いや、なんというかかというか・・・信じられない」
「なんで?」
頭を抱えちゃってる。