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砂糖菓子とラピスラズリ  作者: メモ帳
中等部3年
85/119

83.最終兵器とピクニック班

 闇竜が尾を横に振るって広い草原をえぐるように学生たちをなぎ倒す。

 その一撃から後方支援の女子生徒たちは慌ただしく動き始めた。前線から運ばれてくる騎士科の生徒たちに治癒魔法をかけていく。

 既に教師たちは竜王国騎士団へ知らせてくると言って離れているらしい。むしろ教師は最初から完璧な指揮を取っている騎士科筆頭のアルノー・グランデに任せると言っていた。

 学園教師は、学生にものを教えることや学生をまとめることはできても、戦場に立って部隊の統率は取れない。

 きっと今この場でアルノー・グランデ以上にそれができる人間はいないからと。


 だが闇竜の一撃で戦線は崩れ、多くの女子生徒たちが治癒や手当に奔走している。リリもそんな上級生たちに紛れて手伝いをしていた。


 その様子を眺めていたミシェルの隣にはマティアスが立っている。


「大丈夫? 怖くない?」


 年下で、しかも自分より小柄な相手から心配そうに覗き込まれる。その優しさだけで涙がにじむのは、ミシェル自身が本気で怖いからだ。

 目の前の魔物が怖い。そして自分自身が怖い。


「ぼくは、ぼくじゃなくなるのが怖いんだ。ぼくが戦ったら、ぼくが消えてしまう気がして」

「ミシェル君が消えるの? 死んでしまうとかではなくて?」

「うん。前世の意識が、ぼくを飲み込んで消してしまいそうで怖い。それを知ってるからリリもぼくに戦えって強く言えないんだよ。ぼくが弱虫だから」


 優しい年下の少年に本音を吐露していると、その少年を呼ぶ声が飛んだ。


「マティアス君! 手を貸してくれ!! ベル様が見つからない!」


 複数の声に振り向いたマティアスは慌てて走り出す。そのためミシェルも手伝えることはあるかとついていくことにした。


 多くの学生が行き交うその向こう。前線は今も広く砂が舞い上がっていた。あの闇竜は生前が緑竜だったのか、周りに風が吹き付け渦を巻くように砂を舞いあげ続けている。


 その中に突っ込む直前にマティアスは手首に着けた魔法武具を発動させた。とたんにマティアスの目や髪が赤くなる。

 マティアスは魔法武具を使うと魔力が靄になって見えるのだと、ミシェルもディートハルトから聞いていた。だからきっと今回もそれでベルナールたちを探すのだろう。


「兄上!」


 砂が舞う中で、マティアスは口元を手で覆いながらベルナールを呼び駆け寄る。

 だが地面に座り込んだベルナールは、マティアスの呼びかけに振り向くこともしない。そんな兄の肩をつかみ振り向かせたマティアスは、その姿勢で固まり二の句が出なかった。

 振り向きマティアスを見上げたベルナールの顔は血に汚れ、空色の瞳から涙が溢れ出ている。


「アルが、動かない」

「兄上、オレはアルノーを運ぶから立って」

「だが」

「立って!!」


 この場にいてはいけない。その一心で声をあげたマティアスは背中が血にまみれうつ伏せに倒れるアルノーを背負った。

 魔法武具を使うとマティアスは強くなる。その話もミシェルはディートハルトから聞いていた。


 マティアスが後方支援の陣営にアルノーを運び込むと周囲が一瞬静まり返った。だがすぐに騒然となると、最も治癒魔法の得意な女子生徒をと叫んだ。

 周囲にいるのは闇竜の一撃で骨折した者や打撲した者たちだ。

 彼らはそれぞれの班に分かれて前線にいたが、それでもアルノーたちより後ろにいた。だからそれだけの傷で済んだのだとマティアスやベルナールに語る。


 砂埃のない場所で改めて見れば、アルノーの背中には穴が空いていた。闇竜の尾が地面をえぐった瞬間に砕けた岩の破片が刺さったのだろう。

 だが反面で一緒にいたベルナールは血に汚れているが無傷の状態だった。

 それはきっとアルノーがその身を呈してベルナールを守ったからだと、砂にまみれた学生たちが言う。


「アルはバカだから、ベル姫のために今日死ぬんだって言ってたんだ。おれたちはそれを、死ぬ気で守るって意味だと思ってた。でもたぶん、アルはわかってたんだ。あの闇竜がどれだけ理不尽なヤツかってこと」


 そう吐露する学生も悔しげに涙を滲ませる。そして周囲の騎士科生徒たちも悔しげに涙をこらえていた。

 そんな年上の学生たちを眺めながらミシェルは潤んだ目を足元に落とす。女子生徒が治癒しているが、背中の穴が塞がる様子もない。

 その様子を見ていたミシェルは、目を見開いたままあることを思い出した。


「……大変。ぼく、アルノーさんにスイーツもらう約束してた」


 ミシェルの場違いなそのつぶやきに周囲の学生たちが怪訝な顔で振り向く。マティアスも不思議そうにミシェルを見るが、ベルナールだけは見ない。

 彼はあの砂埃の中にいた時と同じくアルノーを見つめたまま動かないのだ


「死ぬ気で守るのか死ぬ気なのか知らないけど、それはちょっと嫌だから……みんな離れて」


 火が出るよと言いつつ数歩離れたミシェルはその手に1枚の赤い羽根を出した。


「……お願い」


 理不尽を破壊して。ミシェルのその願いは、炎となって高く燃え上がり全身を包み込む。

 周囲が驚き闇竜の攻撃かと叫ぶ者がいる中で、炎は足元から消えて空に散っていった。そうして現れたのは紅蓮の瞳と髪、そして緋色の翼を背に6枚宿した成人男性だった。


「ベルナール・ローラン!」


 厳格な声色で御使いが呼ぶと、それまで何があっても動かなかったベルナールの身体がビクリと震える。そうして振り向くベルナールの元へ新たな赤い羽根を手にした御使いが近づいた。そのため自然と周囲の学生たちが御使いに距離を取る。


「彼は魔力が枯渇した状態で傷を負っている。魔力循環が停止していれば治癒魔法も届かない。わかるな?」

「それは……わかります。しかしアルはもう呼吸も」

「命の炎はまだ消えていない。この羽根を媒体に、君の魔力をすべて彼に注ぎ込め」

「それで助かると」

「次は君が助ける番だと言っている」


 ベルナール自身がその力でアルノーを助けろ。そう言われたベルナールの瞳にやっと光が戻った。その様子を目にした御使いはそばにしゃがむマティアスの頭をポンとたたき踵を返す。


「負傷した者は治療を終え次第陣営に戻れ! 闇竜に近い場所を守る必要はない。班を組み直して後方支援部隊の防衛に徹したまえ」

「はっ!!!」


 御使いの指示に騎士科生徒たちからいっせいに返事が飛ぶ。

 それにうなずいていると闇竜と戦っていた青銀の甲冑騎士が勢いよく飛んできて地面を滑りながら着地した。


「ミシェル!」

「剣を返してくれ」

「じゃなくてノワール様でしたか。でもあの闇竜は生前緑竜だったようで、水の魔法剣だと致命傷が与えられないんです」


 甲冑を消したアニエスは、ノワールと呼ばれた御使いを見上げて苦戦の理由を告げる。

 すると御使いは「問題ない」と言いつつ濃い青色の鞘に収められた魔法剣を受け取った。


「魔法剣の能力を引き出せば属性など関係なく倒すことができる」

「水を使ってです?」

「ああ、水圧を極限まで高めればすべての物体が切れる。私が手本を見せるから、そこで見ていると良い」

「はい。ありがとうございます」


 アニエスが礼を向けると御使いが柔らかな笑みを浮かべる。だがそんな御使いが背中の翼を消して青銀の甲冑をまとうと、次の瞬間にはその姿が消えていた。

 同時にはるか向こう―――森の中にいる闇竜が衝撃を受けたように倒れ込む。


「なるほど? 見たくても早すぎて見えないっていう…」


 己の動体視力の未熟さから教えられたアニエスだが、それでも目を離さないよう闇竜を眺め続けた。


 ミシェル・ディランはアニエスの双子の弟である。そして弟は赤子の頃からよく泣く子だった。アニエスが昼寝から目覚めると必ずミシェルは泣きながら母に抱えられている。

 その理由を理解するまでのアニエスは、母を弟に独り占めされていると思っていた。だがそんなある日、アニエスは母からその理由を教えられる。

 弟は赤子の頃から繰り返し前世の夢を見るのだとか。しかもその夢は決まって前世の人物が死ぬ時のことだった。

 夢の中で死を追体験したアニエスは恐怖に泣いて母にすがりつく。それを聞いたアニエスは納得したし、自分も弟を守ろうと思った。


 だがそうして成長していく中、アニエスは避暑地にある別荘でミシェルとふたり過ごすことがあった。厳しい母がいない今なら思い切り遊べる。その思いにとらわれたアニエスは怖がるミシェルを連れて近くの森へ散策に出かけ帰れなくなった。

 夜になり暗い森に怯えながら、アニエスは涙目で必死に出口を探す。けれど幼い子供ふたりの足では暗い夜の森をまともに進めない。

 そうしてアニエスが我慢できなくなり泣いた時、現れたのが『ノワール・ブレストン』だった。

 ミシェルの小さな身体が炎に包まれて、羽の生えた大人の姿になる。それはアニエスの中で強い衝撃と安堵感を抱かせた。

 きっとそれはミシェルの前世の人だから。



 そしていま、アニエスが眺めるその先に、かつてアルマート公国で『青騎士』と呼ばれた存在が闇竜をなぎ倒している。

 ただ闇竜が今までと違う警戒するような鳴き声を響かせたためか、森の中から大量の魔物が出てきてしまった。

 そのためアニエスは慌てて後方支援の陣営に駆け込むと負傷した学生から剣を借りようとする。そこでふと血まみれのアルノーと、それを手当するベルナールを見つけた。


 前線にいた時のアルノーとベルナールは闇竜にもっとも近い場所にいた。だから尾を振るわれた時に負傷したのだろう。

 ただアルノーのまとう水色の騎士科制服を染めている出血の広さが気になる。それだけの血がにじむということは相当の出血があったということだろう。


「ベルナール卿、アルノー殿は大丈夫ですか?」


 空中にいたアニエスはあの瞬間に皆へ危ないと叫んだ。だがその後は砂埃で遮られて地面の様子は見えなかった。風を操る闇竜のせいで砂埃がすぐに収まらなかったのも原因だろう。

 自分の失態を自覚したアニエスは、相手の反応がないことでもう一度呼んだ。


「ベルナール卿」


 2度目の問いかけを向けたそばでマティアスがベルナールの肩を何度かたたく。するとやっと気づいたらしいベルナールがマティアスを見て、そしてアニエスを見上げた。とたんにアニエスは剣を落とすと地面にひざをついてハンカチを取り出しベルナールの顔をぬぐう。

 しかし既に乾きかけてしまった血を取り除くことはできなかった。しかもベルナールはもう大丈夫だからと言う。


「これはアルの血だ。取らなくても良い」

「なるほど。では私は前線で魔物の対応をしてきます」

「駄目だ」


 顔の汚れを取らなくても問題ないのならと立ち上がったアニエスに、なぜかベルナールは焦ったような顔を見せた。

 しかしアニエスには止められる理由がわからない。


「なぜです? いま多くの魔物が森から出てきています。騎士科の方々と共に魔物を」

「駄目だ。君までアルのようになってしまう」


 その一言でアニエスはすべてを理解した。

 ここは竜王国。青い竜の王によって1000年も平和を守られた国なのだ。だから優秀で知られるベルナール・ローランだろうと例外なく実戦経験がない。

 対してアニエスの母国は無力な人間が訓練を積み統率を持って魔物を駆逐する国だった。そのため近衛騎士のアニエスですら中等教育機関にいる間に野営演習で魔物と戦っている。


 その差がいま、アニエスとベルナールの間にあった。


「ベルナール卿、戦う者はいくらいても足りません」

「だが俺は君を守れない」

「私は守ってもらう必要がない人間です」

「そんなことはない」

「私は騎士なので」

「その痴話喧嘩はいつまで続くのかな」


 見つめ合い言い合うアニエスとベルナールのさらに上から落ち着いた声が落ちる。そのためふたりが見上げると、すらりとした長身を黒のケープコードに包んだ成人男性がいた。


「おじさん、1年ぶりです?」

「やあ、1年ぶりに来てみたらすごい修羅場だね」


 いつものようにステッキをついた帝国宰相ローティス・フィレントは後方支援の陣営の中に目当ての学生を見つけて手を振る。

 その様子を見たアニエスはミリュエルが笑顔を輝かせて立ち上がるのを見て、宰相に目を戻した。


「この修羅場の中でも平然と逢引をしようとするおじさんの精神の強さには敬意を」

「皮肉はいらないよ。そしてアニエス、君は前線ではなく彼の治癒にまわってくれたまえ」

「しかしそれではここを守る騎士が足りません」

「守る必要はないよ」

「え?」


 宰相の意図が読めないアニエスは怪訝な顔で返す。そこへミリュエルがやってきたのだが、制服の砂をはらいつつごめんなさいと謝罪する。そんなミリュエルの頬にも手当をした誰かのものだろう血がついていた。


「こんな見苦しい姿でお会いする予定はなかったのですけれど」

「構わないよ。それより状況を教えてもらえるかい?」

「かしこまりました。ここにおりますのは、高等部3年騎士科103名と後方支援として普通科の中でも治癒の得意な者を中心とした40名です。その内、負傷者は42名。最も重症なのはこちらのアルノー・グランデ殿。負傷者のほとんどは闇竜の一撃にやられております」

「なるほど。ちなみに応急処置なりに使う物資は足りているのかな」


 治癒魔法で傷を癒やすと言ってもすべてをそうするわけではない。軽い切り傷や擦り傷でまで治癒魔法を使っていては魔力が枯渇する。そのため今回は重症度順に治癒魔法を使う相手を選別し、軽症者は応急処置で済ませていた。

 その事を問われたと認識したミリュエルは嬉しそうに笑いながら「さすが」と漏らす。


「物資は足りておりません。実は今年は騎士科を中心に、例年よりも多くの医療物資をと学園側に掛け合っておりましたの。しかし学園側の許可も降りず、騎士科の学生たちは学園内で購入できる範囲で物資を集め持ち込んでおりました」

「しかしそれも終わりそうなんだね」

「闇竜とやらが現れたのと同時期に、森から魔物が延々と出てきております。終わりのない戦いに疲弊すれば負傷する者もおります。なにより……騎士科の要はこちらのアルノー・グランデ殿でした。彼は騎士科でトップの成績を取る優等生で、騎士を班ごとに分けて戦うやり方も彼の発案だそうです」

「指揮官が不在では前線を保つのは難しい。確かにそうだね」

「ええ、それで……ローティス・フィレント様」


 説明に納得してくれる帝国宰相を見つめながら、ミリュエルはその後ろに立ち戦場を見る男性に手を向けた。


「そちらの方はローティス様のお連れ様ですか?」


 ローティスよりもさらに背の高い男性の元に私服姿の男たちが何人かやってくるが、なにやら話し込んだ後になぜか戦場に走っていく。

 その様子を目の当たりにしたミリュエルは聞きたくて仕方がない。


「ローティス様は、ご助力してくださるのですか?」

「ははははは、他国で無許可に武力を行使したら侵略行為になってしまうじゃないか。ねぇ? ルクス君」

「ああ、そうだな。我々はピクニックをしてるだけだ」

「お父さん!!!!!」


 誰より低く理性的なその声に驚きの声をあげたのはアニエスだった。とたんに長身の男は眉間を指で押さえる。

 そしてローティスは笑いながら教育が足りないと言う。


「まあアニエス君の教育に関しては後でするとして、ルクス君のほうは準備できそう?」

「おおかた配置についた。宰相がその杖を使ったらなぎ倒すと言っている」

「あちらもピクニックを楽しんでいるようで何よりだ」

「一番に手をあげていたからな」

「おや、ストレス発散したかったのかな?」

「イオナズンとやらを思い出したからやると言っていた」

「うーん、彼女の言葉はたまに我々の理解力を超えるね。でもそちらのことはルクス君に任せるよ」

「宰相も」


 そう告げた長身の男はなぜかミリュエルを見る。そしてなぜか渋い顔で告げた。


「相手は学生だから、手加減してやってくれ」


 つまりのところ彼もまた昨年のアニエス同様に、ミリュエルに優しくしろと言いたいのだ。複数の人間からそのような注意を向けられるローティスは、立ち去る男を見送った。そうして男が離れたところでステッキをついてミリュエルに近づく。

 挙げ句の果になぜかミリュエルにその杖を持たせた。


「杖をつかなくても大丈夫なのです?」

「足が悪いからそれを使っているわけではないからね。それよりもこんな騒然とした場所で君にこのようなものを渡す無礼を許して欲しい」


 そう言いながらローティスは懐から指輪を取り出した。あまりにあり得ない状況と相手の行動にミリュエルが固まると、ローティスが手を差し出してくる。そのためミリュエルが左手を乗せると案の定、左手の薬指に指輪をはめられた。


「ローティス様、乙女の幻想を殺しに来るあなた様のお考えをお聞きしても?」

「その指輪は魔法武具の端末なんだよ。その指輪をはめたものだけがこの杖を扱える」

「わたしがこの杖を使うのですか?」

「ああ、君はここにいるだけでいいよ」


 何もしなくて良い。そう告げたローティスはミリュエルから杖を受け取るとその切っ先をコツンと地面に当てた。


「六面多重結界、起動」


 ローティスがそう告げた瞬間、ミリュエルたちを中心とした広範囲に白い魔法陣が広がった。魔法陣はさらに半円形の薄い膜のような形で広がると、色違いの膜が何枚も重なる。


 その幻想的な光景を学生たちは驚きの目で眺めていた。そしてミリュエルも驚きの目で結界を眺め、そしてその目をローティスへ向ける。


「わたしがこの結界を守る担当、ということですね?」

「そうだよ。結界が攻撃を受けて割れたとしても、端末を持つ君が補強と唱えれば修復される。とはいえこの六面多重結界はうちの宮廷魔術師殿の魔法でも壊れなかったから、よほど大丈夫だと思うけどね。つまりこれで前線は、君たち後方支援部隊の防衛を考えなくて良いということだ」

「それは戦いやすくなりますね」

「そうだね。まぁ僕たちはピクニックを楽しんでいるだけなんだけどね」


 そう言って笑うローティスの声は森から現れる魔物たちを一閃する大きな爆音と重なり消えた。







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