表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/64

最後の叫び そして次の地平線へ





陽菜は、国際報道センターで、両親の死の真実と、それが世界の不正義と繋がっていたことを公表した。彼女の倫理と透明性を貫く行動は、闇の勢力の最後の攻撃を完全に無効化した。彼女の告白は、単なる勝利ではなく、「過ちを犯した者でも、光のために行動できる」という、世界への強い感動と共感を生み出した。




国際社会は、陽菜の**「新枠組み」**を全面的に支持し、採択は揺るぎないものとなった。




数ヶ月後。




陽陽は、フリーの「世界倫理監査官」として、国連と連携しながら世界中を飛び回っていた。東城隼人は、主任補佐として彼女を支え、**「光の連鎖」**を広げるための情報戦略を担っていた。




陽菜が主導した新しい支援の枠組みは、着実に効果を発揮し始めていた。「グローバル・ハート」は再生し、他の大手国際支援団体も、陽菜の提言した透明性の基準を取り入れ始めた。




遠い被災地では、ラシードとムスタファ医師が、「地平線モデル」を成功例として拡大させていた。食料、医療、教育の連鎖は、地域の希望となり、子どもたちは目を輝かせながら未来の夢を語り合っていた。




陽菜は、束の間の休息を得ていた時、ラシードから衛星通信が入った。




「ホシノ、お前のおかげで、私たちの地平線は光に満ちている。だが、お前の戦いはまだ終わらないと知っている」




「ええ、ラシード。闇は一つの場所を失っても、必ず別の場所で、別の形で生まれる。私の叫びに終わりはないわ」




ラシードは、通信越しに、一つの衝撃的な情報を伝えた。




「最近、私たちの地域の新たな鉱物資源の採掘権を巡って、複数の国際的な企業が暗躍し始めている。彼らは、採掘権を得るために、地元の政府高官に賄賂を送り、私たちのコミュニティを分断しようとしている。もし成功すれば、私たちの希望の連鎖は、再び貧困と紛争の連鎖へと逆戻りするだろう」




それは、陽菜が打ち砕いたはずの**「合法的な顔をした闇」が、今度は「開発」**という新しい仮面をかぶり、再び子どもたちの未来を脅かし始めたことを意味していた。




陽菜の戦いは、単なる「人道支援の倫理」から、**「持続可能な開発と環境倫理」**という、さらに広範で困難なテーマへと移行したのだ。




陽菜は静かに立ち上がり、東城に告げた。




「東城さん、次の会議はニューヨークではなく、ラシードのいる地域の政府と国際開発銀行の本部よ。私たちの行動する勇気は、今、**『環境と開発』**という新たな地平線で試される」




彼女の**「叫び」**は、決して途切れることなく、次の時代の不正義と戦うために、再び世界へと響き渡る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ