決闘
ある日、都市部の繁華街に突如として現れた巨大なダンジョン。その存在は、人々に異常なまでの興奮を与えた。
当初は、ダンジョンの中に入って探検を楽しむ者も多かったが、すぐに金銭や財宝、そして何よりも力を求める人々が現れた。多くの冒険者がダンジョンに挑戦し、多くの者がその命を落としていった。
しかし、ダンジョンに潜入する者たちの中には、自分自身の能力を超越するような力を手に入れた者たちもいた。彼らは、人々から恐れられ、また憧れられた存在となっていった。
そして、ある日、現実世界で暮らす一人の高校生、田中聡は、ダンジョンに潜入している幼馴染の美咲を探すため、自分もダンジョンに潜り込むことに決める。
彼は自分自身の力が飛躍的に向上していることに気づき、その力を使って美咲を探し続ける。そして、ダンジョンの奥深くへと進んでいく中で、彼が知るべき真実が次第に明らかになっていく。
翌日、俺は学校に向かっていた。
すると後ろから声をかけられた。
「おはよう聡」
「ああ、おはよう美咲」
「ねえ、昨日のニュースのことだけど……」
「俺には関係ない」
「まあ、あんたが行くっていうんなら止めないけどね」
「いや、俺は行かないよ。」
「私は見てこようと思おう、放っておけないよ。」
「お前も俺も異世界で十分に傷ついた。友を失い死にかけてようやく魔王を倒したのだろ」
「でも……!」
「いい加減現実を見ようぜ。俺は今の暮らしで満足しているし平和な日常を壊したくないんだ。」
「わかったわ……」
美咲は納得してくれたみたいだ。これで俺の平穏な生活が守られたな。
教室に入ると、いじめっ子3人組が近づいてきた。
「おい田中ぁ!昨日はよくもやってくれたな」
「そうだぞぉ。今日はたっぷり可愛がってやるからな」
俺は無視して席に着いた。
いじめっ子たちは舌打ちをして去っていった。
よしよし、これでいつも通りだな。
昼休みになり、俺は屋上へと向かった。
扉を開けると、そこには心地よい風が吹いていた。
「ねえ、最近あいつらしつこくない?」
「うーむ、確かにそうだな」
美咲と話していると、いじめっ子たちがやってきた。
「おい、聞いてるのか!」
3人は美咲の肩を掴んだ。
「痛っ……離してよ!」
美咲は抵抗するが、男の力には敵わないようだ。
「おとなしくしろよ!」
その時、俺は無意識のうちに動き出していた。
「強化」
俺は軽くそう唱えると二人に高速で近づきみぞおちに拳を叩き込む
。
二人はその場に崩れ落ちた。
「大丈夫か?」
「うん、ありがとう。助かったわ」
「気にすんな。それより、どうしてここに?」
「それは私が呼んだからだよ〜」
突然現れた女生徒を見て俺は驚いた。
「久しぶりだな理沙」
「覚えていてくれたんだ〜嬉しいな」
彼女はかつて同じパーティだった鈴木理沙だ。
剣士兼魔術師の彼女は勇敢で自信家だった。
「それで、どうしたんだ?こんなところに呼び出したりなんかして」
「えっとね、実は私達と一緒にダンジョンに行って欲しいの」
「ダンジョン?」
「そう、ダンジョン。今世界中で話題になってるのは知ってるよね?」
「ああ、ニュースとかでよく見るな」
「そのダンジョンはね、今までとは違うタイプのものなんだよ。」
「違うタイプ?」
「そう、階層ごとに難易度が違うんだ。モンスターを倒していけば鉱物。例えば金とかレアメタルが手に入る。」
「へぇ、そうなんだ。」
「興味なさげだね。」
「だってダンジョンなんてうんざりだ。。わざわざそんなところに行きたくない」
「君にしか頼めないことなんだよ。お願いします」
「うーん、しょうがない
「やったぁ!ありがとう聡くん!」
こうして俺たちはダンジョンに向かうことになった。
俺たちは電車に乗り横浜へ向かった。
「ついたぞ。ここがダンジョンだ」
「結構大きいな」
俺たちの前には大きな塔が建っている。
「じゃあ入ろうか」
俺たちが中へ入ると、そこは草原が広がっていた。
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