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謎の少女

丘には爽やかな風が吹いていた。

そこで一人の少年が空を飛んでいた。


「いやっほ~!!」


少年は気持ちよさそうにに飛んでいた。

その奥から大きなトラックがやって来た。

トラックから一人の老人が降りた。


「こら~!!リョウ!!仕事を手伝わんとなに遊んどる!!」

「あっ!!ジッチャン!?ちょ…なんでここにって…ああ~!!」


リョウと呼ばれる少年はバランスを崩して丘にある林に落ちた。


「お~い大丈夫か?」

「じゃないよ!ジッチャンがいきなり声かけるから」

「サボってるお前が悪いんじゃろ

ほら立て店に戻るぞ!!」


リョウは老人にトラックに乗せられた。

老人は怒った様子で黙々と運転する。

気まずい空気が流れる車内でリョウはふて腐れていた。


「リョウ、そろそろワシの後継ぐ準備をしないか?

この村で唯一の整備士なんだから」


リョウは答えず外ばかり眺めていた。

ため息をして老人は運転に集中した。


「こちらR、ただいま敵に終われてます。大至急応援を……きゃ!!」


女の子が何者かにブーツをやられ、空高くから落ちて行った。


「R!どうした?応答しろ?」


彼女がつけていた通信機は、はずれ男の声が虚しく響いていた。



「ほらリョウついたぞ」


老人に声をかけられ、ムスッとしながらトラックから降りる。

ちょうどそのとき向こうのほうから声がした。


「よぉ~ロンじいさん例の入ってるかい?」


ちょっと太めの男に呼ばれたロンはリョウに整備の道具を取りに行くよう指示してから太めの男のほうに行った。


「なんだよ後継ぎって…

こっちはなりたくねぇつ~の」


そういい終わったリョウは窓から空を眺めた。

その空の向こうに落ちてくる女の子が見えた。


「あぶねぇ!!アイツ馬鹿じゃねぇの!?」


リョウはそのまま窓から飛び出して行った。


「おいリョウ!」

「すぐ戻る!」

「ロンじいさんに似てやんちゃだね~」


飛び出すところを見ていたロンは止めたが無視して出て行った。


「走りじゃ間に合わねぇな」


リョウは目を閉じ立ち止まって風をうかがっていた。

一瞬そよっと風が吹いた。

その風を見つけたとたんリョウの体が浮いた。

そのままスゴいスピードで女の子に向かって飛んで行った。


「間にあえ!」


女の子は後5メートルで地面に直撃しそうだ。


「おら!!」


リョウは思い切り腕を伸ばして女の子をつかんだ。

「あぶなかった!

なんで空から振ってくんだよ」


リョウは家に戻ろうとしたが中々止まらなかった。

あら~っと言いながらリョウは森の茂みに突っ込んだ。

枝とかに引っ掛かり服はボロボロになったが女の子だけはしっかり掴んでいた。


「いて~っな

飛ばしすぎたか……

あぁ~!!ブーツ壊れた!!最悪だよ…」




とある飛行船…


「……クソッ!!」「バイトやめなさいよ!!」


ものに辺り散らす金髪のバイトを止めようと女がバイトの体に抱き付く。


「でもリオがよ…」

「こうなることはリオも覚悟してやったことじゃない」


二人がもめているところに眼鏡をかけた男が入って来た。


「隊長!!」

「なんだ……」

「リオはまだ生きてます!」


バイトは少し黙ってから答えた。


「本当か!!」

「はいエナジー反応がありました!」

「よし今行く!

行くぞラスト」


黙ってうなずきラストとバイトは眼鏡の男の後をついて行った。



「ったく、せっかく作ってやったのに…」


ロンはブーツをいじりながら呟く。


「だからゴメンって、緊急事態だったんだもん」


リョウは手を合わせながら言う。


「わかっとるわい…

それでその子はどうしたんじゃ?」


ロンは汚れた眼鏡を吹きながらリョウの方を見た。


「今オレの部屋で寝かせてるよ」


リョウはロンからブーツを取って見ていた。


「まぁ目覚めたらテーブルの上のもん食わせとけ

ワシはもう寝る」


そう言いながら部屋から出て行った。


「ジイチャンの調律からいじったのがだめだったかな…」


ブーツをドライバーで調律しながら呟く。


「でもこっちのほうがシックリ来るんだよな」


調律を終えて部屋に戻った。


「ふ~疲れた……って

アイツがいない」


布団は誰かが寝てた後はあるが誰もいない。

リョウは急いでブーツをとライトを持って家を出た。


「どこ行ったんだよ…

ジイチャンに怒られるってのに…」


周りは暗くライトで照らされてる部分しか見えない。


「ん……これって血じゃ…」


リョウが見つけた道についてた赤い点が奥まで続いていた。


「やな予感すんな……」


リョウは血の後を追って見た。

進むに連れて物を切る音や何かが倒れる音が聞こえて来る。


「何の音だよ……」



「ちょ……危ない!」


目の前から部屋からいなくなった女の子が飛んで来た。

オレの腕を引っ張って連れて行く。


「なんだよ?」


リョウはリオに聞いた。


「とりあえずコッチ」


二人は岩場に隠れた。


「なんなんだよ?」


リオは指を口に当ててリョウを黙らせた。


「こちらR応答お願いします


ダメ…」


リオは息をため息のようにはいた。

リョウは小さい声で聞いた。


「なんなんだよ…」


二人のいる岩場の近くにリオを狙ってるやつが近付いて来る。


「いるんだろ!

出て来いよ」


確実に二人に近付いて来る。

二人は逃げ道がないか探していた。


「思い切って突っ切るしかない」


リオが敵のいる方を見て言う。

ブーツで風を掴み行く準備をしていた。


「ちょっ……待ってよ一人で行く気かよ」


リョウはリオの手を掴んで聞く。


「あなたはここにいて」


そう言ってリオは全力で岩場から出て行った。

スゴい音と一緒に敵がリオ追いかけて行った。


「ハァハァ…」


リョウは緊張から解かれ軽く震えていた。


「………なんだよ………

男らしくねぇ……

立てよ!オレ!……

くっそ…」


リョウは自分の足をたたきながら一生懸命に恐怖と闘っていた。

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