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2話 エントリーカントリーに向けて

「この世界はね…」


何を言われるか予想は出来なかったが、強いて言うならば嫌な予想が勝手に作り上げられてしまう。


「可愛い種族がいっぱい居るよ!」


え?予想外中の予想外過ぎて思わず吹いてしまった。


「ブッッその答えは予想外だったわ。」


「まぁそれは事実だけれど、少しユーモアが大切だと思って発言しただけで、今から言うことは本当に言いたかったことだ。」


今度こそ嫌な事実が発表される。これが私の予想だ。


「この世界は、無限に大地が続くんだ。」


嫌な事実かと言われたら絶妙なラインだ。


「え?無限って…じゃあ、そのエントリーカントリーていう国は何処にあるか分からないってこと?それじゃあ、なんでコウタ君はエントリーカントリーに行けたの?」


「それはね、僕の友達のモモンガ族っていう名前の通りモモンガの姿をした種族のムタ製図士ていう地図を作っている凄いモモンガが居るんだ。それで、エントリーカントリーからの距離およそ半径100kmの長さを縮小した地図を貰ったんだ。」


これはとても大きい1歩だと思った。改めてコウタ君と知り合えて本当に良かったと思った。この世界が無限に続いているのであれば、コウタ君と巡り会えた確率っていうのはどれぐらいなのだろうかと考えてみたいが、それは止めておいた。


「その地図は今も持っているの?」


コウタ君に訪ねてみた。


「勿論さ。少し地図を広げてみようか」


エントリーカントリー周辺に居るのだろうかと緊張とワクワクが混ざった感情になった。勇気を振り絞って見てみた。


「この赤い丸が僕たちの居る現在地だよ。という事は、エントリーカントリー周辺からの半径100km内に入っているという事だ。」


「え、やったじゃん!」


奇跡の重なりとしか言い様がない。多分運を使い果たした。


「やったね!で、この青い丸がエントリーカントリー。お、意外と近い!凄いよ、奇跡だ!」


「ちょっと運を使い果たしたね。もうじき死ぬのかな?」


笑いながらジョークを言ってみたが本当に死ぬのではないかと思った。


「そんな縁起の悪いこと言わないでよー。さぁ、エントリーカントリーに向けて早速行こう!」


「うん、勿論!」


「この世界には動物が居るから、お腹が空いたら僕が狩ってあげるよ。」


「本当に申し訳ないね。いつかこの恩は返すからね!」


本当に、何度も思うがいい人と出会えて良かった。


「いやいや、そんなの必要ないよ!」


「ふふ、本当に優しいね。」


私たちの冒険は、始まったばかりだ。

次回もお楽しみにお待ち下さい!

読んで戴きありがとうございました!

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