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1話 転生、そして出会い

ひとつ謝らせてください。

年齢制限がR15にバグってできなくなって年齢制限無しになっています。大変申し訳ございません

荒廃世界と聞いて何を思い浮かべる?


荒れて廃れた世界、こう思い浮かべる人は多いと思う。


けど、私が来た世界は廃れてるの?と聞かれたら廃れていないと答える。だって、周りは何も無いけど、人は居るの。


ただ、石が散らばっているだけ。とても荒れ果てている。枯れた木々もある。本当に不思議な世界だ。


そういえば、私はなんでこんな世界に居るの?少し考えてみた。


思い付かない。それっぽいことを言うならば、前世で死んだ。



もっと前世で生きたかった。この思いがこの世界に転生させたのかな?


まぁ、いいわ。取り敢えず歩いてみる。


ゴォォォォ…


如何にも強そうな奴が目の前に現れた。しかも歩いて10分で。ただずっと同じ景色が地平線まで続くこの世界で、景色を変えようとして私の為に現れたの?いいや、違う。


私を殺しに来た。


笑えるよ、この世界に来て20分位で死ぬなんて。


「新入りが…この’歴史の塊’と言われる荒廃世界に、晴々しい顔をしながら彷徨いているなんぞ…消え去れ…」


見た目からして日本人じゃない。


これは、日本人以外にも転生していると理解したわ。


けど、なんで日本人じゃないのに、日本語で喋ってるの?


ひょっとしたら、この世界の効果なのかもね。


「なんで、殺そうとするんですか?」


「イライラするからだ。私はこの世界の創造者(クリエイター)に継ぐ、永年この世界の歴史を観察してきた。無知な新入りを見ていると腹が立つ。」


「それって、理不尽に値しませんか?」


「口答えするな、ギルドにも登録していない無装備女が!」


正直、この世界にギルドという概念があるのにびっくりした。


「もう良い…消え去れ…」


そう言われた瞬間、熱い炎が私を覆った。


私、死ぬのね。そう思った瞬間ー


その出来事は一瞬だった。




テレポートした?どういうこと?あの男がテレポートさせた?


違う、あの男は私を殺そうとした。テレポートさせるなんて有り得ない。


これは、ゲームで良くあるリスポーン?


これだ。リスポーンだ。私は1回死んで、リスポーンしたんだわ。


なら、この世界では私の命は無限?


そう考えていると、男の子がこちらに向かって歩いてきた。


「あれ、ギルド装備をしていない人だ…という事は、最近死んで転生してきた人かな?こんにちは!」


その男の子は、年齢16歳くらいに見えた。身長は、168cm位かな?黒髪の男の子だ。


「こんにちは、君の名前はなんて言うの?」


取り敢えず名前を尋ねてみる。


「僕の名前はコウタ!君の名前を尋ねたいんだけど、ギルド装備を着ていないという事は、名前がないのか…」


正直意味が分からない。前世の名前を言おうとしたら、名前がないと言われた。因みに、前世の名前は桜だ。


「名前がないって…私の前世の名前は桜。」


「一応名前について説明するよ。この世界に来たら、前世の名前が消されて新しい名前を貰わないといけないんだ。だから、僕が君に名前を付けてあげるよ。」


「え?いや、名前くらい自分で付けるよ。だから大丈夫。」


「それがね、大丈夫じゃないんだ。ギルド登録をする際、自分で付けた名前は無効になるんだ。」


「へぇ、そうなんだ。じゃあお願いしてもいい?」


なんで名前を自分で付けたらダメなのか、敢えて聞かなかった。正直、自分が何をしたいか良く分からない。


「じゃあ、君の名前はエレノア!」


凄く強そうな名前!


「気に入った?」


勿論だ。


「とても気に入ったよ!どうも、ありがとね。」


「あ、あと、名付け主はその付けた名前の人と戦友にならないといけないんだ。」


まじかよ、


「あ、あぁそうなの?それなら歓迎。私1人じゃ生きていけなさそうだし。じゃあ、今日からよろしくね!」


「ああ!」


この世界について物知りな男の子、コウタくんと戦友になれて光栄だ。


そんなコウタくんにあの急に私を殺そうとしてきたあの男について聞いてみた。


「ね、ねぇコウタくん?」


「どうしたの?エレノアさん」


「私、コウタくんと出会う前に炎使いの、なんか新入りNGみたいな奴に出会ってリスポーン?しちゃって、知らない?」


男について質問した瞬間、コウタくんの顔が具合が悪くなったように暗くなった。まずいことを聞いたかもしれない。


「エレノアさん、新参が嘘をつくとは思えないから本当だと受け入れて今から話すね…」


取り敢えず怖い、


「貴女は、クリムゾン・イフリートという炎神(ゴッド・フレイム)に出会ってしまった。しかも転生してすぐ。あまりにも不運すぎる。」


「な、なんか凄そうね…でも別に無限にリスポーンするし、いいんじゃないの?」


「それが、クリムゾン・イフリートには、有限の灯火(フィニット フレア)という攻撃する対象に無限の命をあと1回限りの命にするという呪いがかかるんだ…」


絶望した。あと1回死んだら私は終わりなのね。


「もし死んだら、私は何処へ行くの?」


「地獄だ。」


地獄…地獄って何?そんなことを考え出したらキリがない。


「だから僕は、エレノアさんをなんとしてでも死なせてはいけないんだ。」


「なんか、ごめんね。」


「大丈夫さ。クリムゾン・イフリートさえ倒せば、有限の灯火(フィニットフレア)の呪いは消える。でも、数多の戦士がクリムゾン・イフリートに挑戦したんだけど、1回も勝ててないんだ。それ程の実力者だしね。しかも超古参だ。この世界が出来てから5年後に生まれた男だ。」


「ひぇぇ…本当に私は不運だったのね。」


「そう。しかも、この世界が出来たのは今から約1万年前。」


「じゃあクリムゾン・イフリートは約9995歳ってこと?」


「そうだね。」


えぐい。絶望。という二つの単語しか出てこない。


「そんなの、勝てるわけがないよ。」


幸先がとても悪いスタートだ。


頭の中がぐちゃぐちゃになりそうだ。


「んー、僕も出来る限りのことは最善を尽くしてするよ。まず、ギルド登録ができるエントリーカントリーという国に行かなければいかない。」


「どこにあるの?その国。」


「それがね、分からないんだ。この世界はね…」

この小説を読んで戴き、ありがとうございました!

次の投稿を楽しみにお待ち下さい。

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