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今、そこに無いという危機

作者: HaraguroTanuki



 2019年の年末ごろからCOVID-19(まぁ、いわゆる『新型コロナウイルス』とか呼ばれているやつ)が中国は武漢で見つかり、あっという間に広まった。2020年1月上旬はまだ『対岸の火事』で中国以外の国は『大変だね~。』くらいの認識だったかと思う。

 私が住んでいるバイエルン王国でも1月27日に初の感染者が見つかったものの、『患者さんだけ隔離していれば大丈夫』くらいの認識だったのだが、なんと、その会議室にいた全員と、その家族が感染していて、その感染力たるや・・・幸い、その時点では12人だけで、その後しばらくは特に誰も何も言われなかったのだが・・・。

 気がつけばヴェネツィア共和国にて、COVID-19の患者さんが虹の橋をお渡りになったのをきっかけに、イタリア全土に広まり、さらに気がつけば東西ローマー帝国(ありていに言えば、ヨーロッパ、北アフリカ、中東の一部)がパニック状態。

 そして、人間、パニックになるとトイレットペーパーを買い込むのだな~と。

 日出づる天子のおわす国では、70年代の石油危機の際、お店というお店からトイレットペーパーが消えたという、歴史の教科書にも載っているほどの買い込み事件があった。さらには、1ロール1000円で売り出す悪徳業者も闊歩していたとか。

 この事件をテレビの番組等で目にする度に、冷静に考えれば分かるのになぁと鼻で笑っていた。大衆心理?『みんながしているから』『みんなが言うから』と、流されやすい日本人の弱さなのか?と純100%の大和撫子(誰も言ってくれないので自分で言う!!)の私は分析していたのだが・・・

 石油危機から50年はまだ経っていないが、ほぼ半世紀・・・・

 COVID-19危機?パニック?で、再び日出づる天子のおわす国でトイレットペーパーが店頭から消える事件が起こった。そして、このことは日出づる天子のおわす国だけではなく、なんと、バイエルン王国、プロイセン、オーストリア帝国、大英帝国と、欧州でもトイレットペーパーが消えた。

 しかしながら、(バイエルン王国のしがない村に住んでいる私の周辺情報ではあるのだが)ティッシュペーパーは普通に山積み。これから花粉の飛び散る季節、トイレットペーパーも切れたら困るが、使用量としては(私に関して言えばなんだけど)ティッシュの方の需要がめちゃくちゃ高い。普通に風邪っぴきになったとしても、鼻タレもしくは鼻詰まりになる予感しかない。COVID-19にはどうやら鼻に関する症状はないらしい。ついでに言うと下痢の症状も稀なのだとか・・・・じゃぁ、トイレットペーパーは通常運転で大丈夫なのでは??

 それはそうと、昨日、家のトイレットペーパーの在庫を確認してみたら、3ロール・・・まぁ、10日間くらいは大丈夫だろうけど、心配なので買いに行く。スーパー3件、ドラックストア1件・・・

 全部売り切れ~~~~~~~~!!!

 今、そこに、我が家に、無い危機・・・トイレットペーパー・・・恐るべし。


読んでいただき、ありがとうございます。

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