表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神探しの調停者  作者: 片智
第1章 魔界探索編
4/15

3話 魔界来訪

光に耐え切れず目を閉じ、

暫くの時が経った。

光が鎮まって目を開くと、

見慣れぬ景色が広がっていた。

どうしたものかと悩んでいると、

頭の中にクロノスの声が響いた。

『《調停者》はお前を含めて5人いる。

生きる為の品は一緒に送った荷物にある。

まずは仲間の《調停者》を探すといいだろう』

(クロノスさんか?どこにいるんだ?)

『天界…神々の暮らす世界にいる。お前には、《念話》という一種のテレパシーで話している』

心で思っただけで返事が来た。

(こっちには来ないのか?)

『あぁ。大昔の約束があってな。神々は原則、異世界には行ってはいけない。

お前と会うのも、ギリギリだったのだ』

(そうなのか。ところで、ここはどこだ?)

『言ったはずだが魔界という世界だ。

神々の天界、魔族の魔界、そして人間の人間界の3世界でこの世は成り立っている』

(魔族…安全なのか?)

『普段はな。これは、お前に伝えた用件に関わってくるのだが…

18年程前、魔界を統治し、この世の均衡を保っていた7柱の《神龍》が消失したのだ。

だから神を探せ、という用件を伝えた。神族より龍族のが気配は大きい。

しかもお前は、神龍の力を辿る素質がある。見つけるのも可能だろう。

…あぁ、王に呼ばれた。念話を切らせてもらうぞ』

クロノスの声はそれで途絶えた。

周りを探すと、リュックが転がっていた。

中身は食糧、水、地図、野営道具…などなど。

「準備万端じゃねーか…」

トウキはクロノスの手際の良さに感心する。

荷物の確認をしていると、奥にメモが入っていた。

「『自分の能力が知りたい』とでも念じてみるといい。強く念じれば《ステータス》が開く。

言語は通じるように細工しておいた。魔界では魂が可視化されるから、狙われるなよ」

と書かれていた。クロノスが書いたのだろう。

達筆だった。

トウキが書かれていた通りに念じると、簡単にステータスが開いた。それによると、


名前:トウキ

称号:調停者、勇者

加護:《時の神》の加護

総合力:6000

魔力:不明

体力:4500

精神力:1500

スキル:真之勇者トゥルーヒーロー

固有能力:神龍感知


との事だった。

スキル「真之勇者」の使い方はクロノスでも分からないとのことだったが、それよりもトウキの目を引いたのは「魔力 不明」という欄だ。

(魔力…不明?0とかじゃないのか?)

思案する中、ふと胸のあたりが光っている事に気が付いた。

見ると、半透明の白い宝玉のようなものが輝いていた。

(これが魂なのか?…『狙われるな』ってことは、急所なんだろうな…)

トウキがリュックの中を探っていると、革の防具が入っていた。

早速装着してみると、光が見えなくなった。

どうやらこの光は、分厚い布や革なら透けないらしい。

(これなら少しは狙われにくいだろ)

気が付くと夜にだった。

トウキは野営道具を使い、眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 設定がしっかりとしている部分です!(こういった文章系がいいところとか見つけるのが苦手なので全然言えませんでした。すみません) [気になる点] おそらく打ち間違えだとは思うのですが下から2行…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ