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神探しの調停者  作者: 片智
第1章 魔界探索編
12/15

第11話 合流

ユニークが100超えてる・・・

意外と見てもらえてて嬉しいです!

トウキが村を出て、3日が経った。

(あと2日くらいで、目撃地点かな)

テントを張り、地図を見ながらトウキはそう予想していた。村から、小鬼たちが

「来たばかりの人間を見た」

と言っていた地点まで、あと1/4程になっていたからだ。

途中で狩った魔獣の肉を焼いていると、周囲でガサゴソと音がした。

トウキは剣を構え、「何者だ!」と叫んだ。

ゆっくりと姿を現した人影は、1人の少女だった。彼女は両手を上げ、敵意がないと示しながら口を開いた。

「えーっと…こんばんは?」

「人間か…何の用だ?」

警戒しながらも、トウキは剣を下ろす。

その途端、彼女はトウキに泣きついてきた。

「食べ物ください!もー、あの神様は酷いんですよ〜。ろくな荷物もなしに、こんな訳わかんない世界に送られて…」

その中で、トウキは重要な単語に気づく。

(ん?『神様』…)

「ちょっと待て」

そう言って泣き言を止め、トウキは確認する。

「神様にここに送られた?」

「うん。そうだけど…」

「ってことは、《調停者》なのか?」

「えっ!?君も?あ、確かに北にいるって…」

驚きながら、何か納得したような反応をする。

「じゃ、自己紹介からするか」

「そうね。…えっと、私はアヤナ。《太陽神》アマテラスさんに『魔界に行く調停者になってもらうよー!』って感じでこっちに来たの」

アヤナはアマテラスの声真似をしながら説明した。トウキも自分の説明を返す。

「俺はトウキだ。《時の神》クロノスにこっちに送られた。《調停者》の他に《勇者》っていう肩書きを持ってる。よろしくな、アヤナ」

そう自己紹介を終えると、アヤナが思わぬところに反応した。

「え、肩書き2つあるの?いいなぁ…」

トウキは呆れて尋ねる。

「お前、ステータス開いたことある?」

するとアヤナはキョトンとした顔になった。

「何それ?アマテラスさんは教えてくれなかったけど…」

どうやら連れてくる神によって、認識に違いがあるようだった。

「能力が知りたい、とかステータスが見たい、とか念じてみてくれ。見れるはずだから」

アヤナは黙り、少し経つと「おぉっ!」と声をあげた。どうやらちゃんと見れたようだ。

「すごいね!《魔術師》だって!確かに、こっちに来てから魔法が失敗しなくなったんだよね」

アヤナは興奮しながら肩書きについて話してくれた。その後、トウキがふと気になった事を聞いた。

「お前、魂可視化されないのか?」

と聞くと、

「あー、そういえばなんか光ってたね。

『奪光』って魔法で隠したよ!」

(めっちゃ有能じゃねーか!!)

とトウキが思ったのも仕方がないだろう。

この後、数時間にわたってステータスについて語り合い、気がつくと夜が明けていた。

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