第10話 合流へ
現在、第16話を書いています。
このあたりに、かなり重要な「別視点」が構築されています。
本編と番外編、どちらに入れるべきですかね?
※この質問と、前の話の質問が重要と判断して、今日は2話同時投稿します。
アヤナが魔界の生活に慣れた頃、頭の中に聞いたことのある声が響いた。
『馴染んできたみたいだね〜』
声…アマテラスは能天気に声をかけてきた。
「!?…どこにいるの?」
『あ、テレパシーだよ!今は、私たちが住む天界って場所にいるの』
(天界?テレパシー!?何者なの…)
『天界っていうのは、神様の住む世界だよ〜。
私が《太陽神》って話、したよね?
あ、このテレパシー、思ったこと全部伝わるから注意してねー』
今更遅い…と思うが、今のアヤナはアマテラスの性格を理解していた。
言ったところで聞いてもらえないだろう。
(よく分からないけど、まぁいいわ。
ところで、何か用があったの?
『似た人を探せ』とか言ってたけど…)
『あー、うん。君に似た人っていうか、調停者の仲間を見つけたから、教えようと思ったんだよ。ここから北だね、うん。間違いない!
まぁ、頑張って!私はテレパシー苦手だから、そろそろ切断するよ!』
その言葉を最後に、アマテラスからの念話は切れてしまった。
(自分勝手だなぁ。『間違いない!』って、
一番の不安要素だよ…)
そんな事を思いつつも、文句を言う相手は…。仕方なくアヤナは、北へ向かって進み始めた。
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その頃、トウキも南へ向かう準備をしていた。
「この村の南側…闇の神殿の方に、最近来た人がいるんだよな?」
トウキが念のため聞くと、コリンが答えた。
「はい。間違いないかと」
「じゃあ、行ってくる。見つからなくても1週間で引き返してくるから…」
「留守は、お任せください」
(いつの間にか、俺の拠点になったな…)
そんなことを考えつつ、トウキは旅立った。
アマテラスは一度転生し、生まれ変わっています。
記憶は引き継いでいますが、精神年齢は幼いです。
どこかの迷宮妖精みたいですね。(その点は番外編の裏話参照)