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大艦巨砲主義,日本  作者: Iowa
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マレー沖海戦1

  1946年5月3日 マレー沖

第一艦隊は英国艦隊と対峙していた。

「弾着!夾叉しました」

夾叉とは敵艦を前後か左右に挟む形で弾着することだ。

今回の場合では敵旗艦プリンスオブ・ウェールズである。

日本艦隊の砲弾と入れ替わりに敵砲弾が第一艦隊付近の海面を揺るがした。

「こちらも夾叉されたぞ、転舵せよ!」

艦長が、こちらの砲弾が夾叉したことによって緩んだ艦橋内の雰囲気を締め付けた。

「次弾装填用意…装填よし。照準よし!」

「撃てー!」

30秒の長い時間が流れ、弾着した。

敵旗艦の周囲に水柱が立つなか、敵艦に火柱が立った。

「命中弾!3発です!」

杉野艦長は笑みをこぼしたが、山本長官の表情はすぐれなかった。


英国艦隊旗艦プリンスオブ・ウェールズは全艦が振動した。

「被害知らせ!」

司令長官フィリップス大将は先に命中弾を出されたことに焦っていた。

しかし、司令官が表情に出すことはない。

司令官の不安は乗組員全員の士気に関わるからだ。

「第三砲塔旋回不能!旋回装置が1部破損した模様です!」

被害は思ったより深刻なようだ。ほかにも速力低下がみられた。

具体的には28ノットから23ノットへ低下した。

「修理にはどれくらいの時間がかかる?」

「20分程度でしょうか」

「修理中は水雷部隊に時間稼ぎをさせろ!」


「敵水雷部隊が突進してきました。おそらく時間稼ぎだと思われます」

艦長である杉野は山本長官に意見を求めた。

「重巡部隊に処理させろ。そのうちに我らは敵戦艦に肉薄する」

日本戦艦は獲物を追うように、艦隊速力20ノットから25ノットに増速した。

「きょうさ」の漢字がでない...

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