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大艦巨砲主義,日本  作者: Iowa
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スカベンジャー作戦2

  1946年6月18日 小笠原沖

第2艦隊司令長官の宇垣纒大将は眼下に広がる精強な艦隊を満足気に眺めていた。

第2艦隊には世界最大の20インチ(51cm)砲3連装4基を搭載した最強の戦艦が

2隻、そして世界トップクラスの戦艦3隻を有している。

向かってくるアメリカ艦隊は戦艦6隻、空母8隻だと聞いている。

その程度なら多少苦戦するだろうが、負けることはないと考えていた。

アメリカ艦隊を小笠原沖で迎え撃ち、敵上陸部隊を海に叩きおとす光景が目に浮かぶ。


「防衛は楽に済みそうだ。太平洋艦隊の殲滅も同時にできるかもしれん…」


「これは大和型2隻ではとてもじゃないができなかっただろう。福田大佐に感謝だな」


しかし、長門と陸奥が心配だ…。長門は中破で済んではいるが陸奥は大破。

陸奥は半年以上のドック入りは免れないだろう。

これ以上被害艦を増やしてはならぬ!

これから始まろうとしている艦隊戦に覚悟を決めた。


  1946年6月20日 小笠原沖

「我々はヨークタウン級を3隻、護衛空母5隻の計8艦の空母とその艦載機300機、

 ノースカロライナ級2隻、サウスダコダ級4隻という大艦隊だ!」


ハルゼー大将はサウスダコダを旗艦とし20ノット前後の速力で西へと向かっていく。

もう6時を過ぎており日が沈み始めている。

不意に後ろをみると真っ赤な夕焼けが見えた。


「あれは日本人の血の色だ!」


頑なに自らのだとは認めなかった…。


  1946年6月21日 小笠原沖

「偵察機をだせ!日本艦隊はこの先にいるはずだ!」


ハルゼー大将は索敵を命じて先手を取るつもりでいた。

アメリカ艦隊は圧倒的航空優勢であるので先手を取れるし、遠距離攻撃で

圧倒できるとも考えていた。


それから1時間後…

偵察機から敵艦隊発見の報が届けられた。


「敵艦隊は大型戦艦3、超大型戦艦2、その他巡洋艦です!」


「わかった。艦攻と艦爆の同時攻撃で仕留める!戦闘機は後に回せ!」


総勢100機を超える艦攻と艦爆が獲物をしとめに大空に羽ばたいていった。



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