聖女 アマザ
〜アマザの教会前〜
アリス『な、何 これ』
ハッター『手遅れだったか』
教会見るも無残な姿であった
赤黒い液体で壁は汚れ
ステンドグラスは破れ 扉は木片と化していた
アリス『・・・なんてひどい 修道士達やアマザはもう・・・』
ハッター『いや、まだ諦めるには早いぞ 中で何かが争ってる』
ハッターの言う通り 中から激しい音が聞こえる
アリス『ほんとだ・・・』
ハッター『行くぞ!』
〜〜〜〜〜
教会内のそこらに瓦礫や破れたステンドグラスがあった
ハッター『中も相当なものだな』
アリス『・・・この先から音がする』
ハッター『よし、急ぐぞ』
ナイトメア『グァァーー‼︎』
⁇?『堕落した怪物め 地獄へと行きなさい‼︎ ヘブン ザ ゲート‼︎』
真っ赤な炎が怪物を覆い 燃やし尽くす
アリス『あ、あの人は』
ハッター『聖女アマザだ』
ナイトメア『ウガァァァー‼︎』
アマザ『その罪 地獄の底で償いなさい』
ナイトメアは次第に黒くなり最終的に炭と化した
アマザ『? あなた方は?』
アマザはアリス達に今初めて気づいたようだ
アリス『私はアリス こっちのはハッター ここが襲われてると聞いて』
アマザ『なるほど それで、救援に』
ハッター『まぁ、そんなところかな しかし、この教会はアンタ(アマザ)の護りで怪物を寄せつけないんじゃ?』
アマザ『それについてなんですが 本来ならこの辺は聖域として 結界が張られてるんです 今回はどうゆうわけかそれが崩れてしまって』
アリス『赤の女王が結界を破ったとか?』
ハッター『それはあり得るな』
アマザ『赤の女王? それって、あの伝説の・・・』
ハッター『そう、俺らはそいつを追って 狩をしてるんだ』
アマザ『なるほど・・・ は、今はそれどころじゃ』
アマザは二階へと繋がる階段を駆け上がる
アリス達もそのあとを追う
アマザ『司教様‼︎ どこにおられるのですか 司教様‼︎』
アリス『どうしたの⁉︎ 急に・・・』
アマザ『司教様がいないんです‼︎』
ハッター『司教様だって?』
アマザ『はい、今日は司教様がこの教会に足を運びになって 教えを説いてくれる予定だったんです』
アリス『そんな日に襲撃が・・・』
アマザ『司教様! どこにおられるのですか⁉︎』
⁇?『アマザよ そう慌てるでない』
突如として 優しい声が聞こえて来た
ハッター『な、なんだ!?』
アマザ『こ、この声は 司教様?』
司教『そうだ、私だ・・・ 実は あの襲撃があった際 避難勧告を周囲の者に伝えに行ってたのだ』
ハッター『姿が見えんが いるのか?』
司教『すまん、今 直接お主らに声をかけててな 今向かう』
その直後 一行の目の前に ローブを羽織った老人が現れた
司教『すまん、アマザよ お主に全てを任せしまって』
アマザ『いえ、司教様が無事で何よりです』
司教『そして、そこの狩人の方 この度は騒がせ申し訳ない』
アリス『いや、構わないわよ』
ハッター『それが俺らの仕事ですからねぇ』
アマザ『そうだ、司教様 この方々は赤の女王を探してるとの事で 何か知りませんか?』
司教『赤の女王・・・ 申し訳ないが 私は詳しくは・・・ しかし』
司教は水晶玉を懐から取り出す
アリス『? 何をするの?』
司教『俗にゆう 占いです 私 これでも魔術に通じてましてな 占いで行く道を示す事ができるかと』
ハッター『噂には聞いてたが 司教は様々な知識を心得て 魔術も一流と言われてが』
司教『ほほほ、これでも元は魔術師で あなた方と同じ狩人として活動してた時期もありましたよ』
アリス『そうなんだ』
アマザ『司教様は 狩人を引退後 この教会で教えを受け 様々な人々にその教えを説いて回ったんです 』
司教『そのおかげで司教として今を過ごしてるのです お、見えてきました』
ハッター『何が見えてきたんだ?』
司教『ふむこれは、薄暗い森ですな 怪物達がそこら中に・・・』
アリス『他には見えないの?』
司教『・・・ん? これは・・・ 布?』
その瞬間水晶にヒビが入る
司教『むぐ、これ以上は無理ですな』
アリス『そんな』
司教『おそらく、写った森は クグラの森ですな』
ハッター『クグラの森?』
アマザ『冥界に最も近いと言われる禁区の土地です』
アリス『その場所にアイツに関する何かがあるのね』
司教『恐らく』
アリス『なら、すぐに向かいましょ』
ハッター『しかし、禁区と言われる土地にやすやすとは行けんだろ』
アリス『あ、たしかに・・・』
アマザ『なら、私がお供します』
ハッター『お前がか? しかし、教会は・・・』
司教様『それなら、安心を教会とは教えを説く者の住処 教え自体は教会が無くとも伝えられるのです』
アリス『なら、安心ね じゃ、クグラの森に急ぐわよ』