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この気持ち

作者: 讃嘆若人

「嫌われた!」と思っても


「今度は、嫌われている」と悲しんでも


貴女は、私を見捨てていなかった。


私はいろいろな人から、


貴女を含めて、色々な人から、


色々な愛情を享けてきた。


愛されてばかりいた。






だけど


それをわかっていても


「愛されたい」と思う私。


そんな私を、嫌っていますか?






私は、嫌っています。








理屈ではわかること。


私が貴女に嫌われることは、ない、ということ。


だけど、私が欲しいのは、


今、貴女がくれている愛情ではない。


私が、貴女に求めていること――


ただ一つ、どうしても――


どうしても――


――貴女と結婚   したい






私は、貴女の幸せを願っている。


貴女もそうでしょうね。


だけど、唯一、私と貴女の違うところは


私の気持ちには「例外」があること。


貴女と結婚したい、という気持ち。


この気持ちは――


 貴女と一緒にいたい――


 貴女と会話がしたい――


 貴女と一緒に暮らしたい――


 貴方と思い出を作りたい――






ごめんなさい。


私は、貴女を幸せにできると、信じてます。


だけどね――


 貴女を幸せにできるから


では、なく


 貴方と一緒にいたいから


貴女に、告白したのです。








修験道の信憑性が息づく、山王山の奥域で


秘めろと言われたこの気持ち


決して、明かすな、と言われたのに


相手のためを思え、


告白は相手を悩ますだけ、と言われたのに


耐えきれず、


耐えきれず、


もう、憔悴して


結局、耐えきれなかった


――この私








赦してくれて、ありがとう。






だけど、それでは、満足できない。






どうしても、この願いを聞いてほしい。






結婚、してください。

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