表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

10歳 貧乏脱出計画 その2

小間物屋で始めたワンピースの販売は、結構うまくいった。


ワンピースを購入する人はもちろん増えたし、生地と糸と小物を買ってくれた人に、簡単な型紙をプレゼントすることにしたから、小間物屋の売り上げも上がった。思わぬメリットがあった。

オヤジさんは場所代は要らない、と、言ってくれた。

母親と祖母は、父の仕事を手伝いながらも、子供服をせっせと作った。成果が割と早く見えるので、楽しいらしい。


おかげで、、、、生活水準はかなり好転した。


私たちは小さなアパルトメントの薄暗く狭い4階の部屋を出て、郊外のぼろ屋を一軒借りた。あちこち直したが、以前とは比べ物にならないほど明るい。しかも幸いにして東向きなので、生地も日に焼けない。

自分専用の部屋も出来た。父親も今のところ、元気だ。相変わらず、新聞や雑誌を拾ってきてくれる。


ロシアに行ったジュリアさんからは時折、お手紙が来る。ロシア語だが、、、、

環境が大きく変わったおかげなのか、子供が出来たらしい!良かった!

早速、男の子でも女の子でも着れる、乳児用のお洋服を作ってもらって、送る。


・・・・・これも、いいかもね?


母親に、柔らかいガーゼで、乳幼児用のお洋服を作ってもらい、綺麗にラッピングして、小間物屋に並べた。

お祝いに添えるのに、イイ感じな気がしたので、、、、


こんなふうに、毎日を送って、、、10歳になった。


あと6年、、、、、いや、あと4年で、踊り子になる必要が無ければ、成功だろうか?


小間物屋の仕事は辞めない。固定給が入る。給与も上がった。少しだけど。帳簿も任されるようになった。

翻訳の仕事は幅が広がり、今は、政治や経済関連の翻訳も来るようになった。

長年読んでいた新聞や雑誌がかなり役に立った。

子供服の売り上げも順調だ。


・・・・でも、、、、父親が死んだら?


父の仕立ては定評がある。ギルドでの信用もある。

前のように、手間賃が残らないやり方は変えたので、利益もそれなりに上がる。


・・・・・父親が死んだら?


まあ、、、、、やっていけないことはないだろう。

でも、小間物屋での信用も、大家の信用も、、、父親あっての物。

小娘一人が、どうこうは出来そうにない。そういう社会だ。


ましてや、、、子供は私一人。

仕立て屋にはなれそうもない。不器用だし。


さて、、、、どうするかな?












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ