黙れない
誰にも必要とされていないのは分かってる
なんの役にも力にもなれていないのも
それでもここに居るのは
ここにい立ち続けたいと
願うことをやめられない
僕がいるから
悪足掻きでも
続けていれば
光へと繋がる
なにかになる時がくるって
ずっと思っていた
僕らの苦しみや傷に
無駄なものなんてなかったんだって
いつか
希望的観測ではなくて
心の底から信じて叫んでみたかった
ねえ
前を向くのは
もう無理みたい
徒労 挫折 後悔
そんな中に埋もれたまま
残りの時間を過ごすみたい
何をどう理屈で固めたって
これまでを生きてきたのは
自分の意志だから
自分で決めて辿り着いた結果に
今更
泣き言や言い訳を並べたって
誰もどうしてもくれやしないし
やり直しや後戻りだってできねえよ
こんな言葉しか吐けないなら
口をつぐむべきだと
どうせ前を向けないなら
誰かの気分を害する前に
どこかの暗い隅っこで
膝を抱えて
塞ぎ込んだまま
震えていればいい
朽ちて果てるまで
ずっと
なのに
僕は黙れない
ろくすっぽ
人を信じられないくせに
顔すらまともに上げられないくせに
どうしても
染み付いた悪足掻きに
都合の良い希望を託してしまう
この声が
誰かの力になれるんじゃないかって
受け取ってもらえるんじゃないかって
必要だって
言ってもらえるんじゃないかって
どうしても