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No44 エリート王子一家


 王子ママがぼくに告げる。

「ご飯のおかわり禁止。でも昆布は食べ放題」

 王子パパは大量のモズクをすすっている。

 ぼくは王子三号でまだ舞台経験がない。王子パパママは人気があるので王子役のイメージを壊さぬよう常に体型に気配りしている。

 王子1号2号の兄たちは早朝公演で不在。王子じいちゃんはネズミの王様やカラボス役をやる。

 クラシックバレエのエリート王子役一家に生まれたおかげでなにかと期待されて大変だ。コンクールには受賞して当たり前で朝から晩までレッスン。

 でも本音をいえば、ぼくは王子よりも王女になりたい。ぼくは王子パパの指示に従わずオーロラ姫の第九ヴァリエーションを踊ってみた。オリジナルの振り付けだが性別が曖昧になったこのご時世にあうはずだ。

 王子ママだって生物学上は女性だけど王子役ばかり踊る。肥っても年をとっても、好きに踊れたらそれで最高だろ?

 今度はぼくが王女一家を造りたい。





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