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No40 女王役


 女王役になった。演技とはいえ周囲から尊敬の眼差しを受けていい気分。ところが役を下ろされた。振付師は残酷だ。

「召使役と交替だ」

 私はティアラを両手で抑え役を譲るまいとする。実は私は某国王の隠し子なのに。世が世なればこんな不敬行為は許されぬ。それも妄想だとされ、皆の態度がより冷たくなった。退団させられ豪華な衣装をつけたまま私はふらふらと歩く。舞台で踊れぬ女王なんて生きている甲斐がない。公園にでるといろいろなパフォーマーが踊っていた。そうだ、舞台ではなくこういう場所なら踊れるかも。そのうち異母弟の国王も私を認めてくれるかも。

 衆目の中、踊る。通行人が足を止めて私を見つめる。いい気分だ。女王のつもりで尊大な態度を取るほど喝采を浴びる。それが私の行く道か。それもよし。そのうちに国を奪還すべく配下を募ろう。やってみよう。私は意気揚々と踊り続ける。白衣姿の人々が恭しく近寄る。私を迎えに来たのだ。



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