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No37 バレエ de 接待



 侵略者が気短なので演目は短いものにした。首相は相手と二人きりでホールの真中に座る。人類滅亡の瀬戸際という重圧に耐えダンサーと裏方達はよくやった。相手が首相の脳内に話しかけてきた。

「彼らは脂肪がほぼ無く筋肉を使って、地球人の奇妙な体型をうまく変化させて踊る。この舞踊名は?」

「クラシックバレエです。他にもいろいろな踊りがあります」

「狭い空間を広く見せるための照明技術も良い。これは地球独自の文化で尊重すべきものだ」

 首相は安堵して拍手をした。相手はそれを見て細分化した触手を瞬時に各座席に配置し、人間の両腕に変化させて拍手をした。それはホール中に響いた。

「侵略並びにマントル爆破攻撃停止。我々は地球時間の十年後に再襲する」

 消えた。この会話は相手の超能力により人類の脳内に各々の言語と映像として刻まれた。即時に国家間の戦争は中止され、バレエが大流行した。長じて地球は平和になる。めでたし。



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