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No23 どうでも踊りたいヒト


 リハーサルに遅刻しそうでストレッチなしで私はポワントを履いた。結果足指を骨折して踊れず舞台に穴をあけた。言い訳はしたくない。オーナーから「プロとして論外」と戦力外通告をされた。バレエ団から追放されないだけマシで、深く反省した私は松葉づえをつきながら他の団員の為に補佐役に徹した。ところがプリマが階段から落ちて代役になった。その代役もねんざして違う代役に、次もけが、やけど等で降板され最後に私が残った。振付師は松葉杖が取れた私を前にして溜息をつく。プリマには少々劣るが私だけが踊れる。決まりだと思っていたら、なんと外部からお金を出してプリマを雇うという。私はその雇われプリマも怪我をさせたい。突き飛ばそうとしたところを監視カメラで映っていたとかで逮捕され数年間服役した。

 で。出所後も私は踊っている。今度は閉鎖病棟の個室の中で。誰も見てくれないのが不満だがそれでも踊っている。何か文句がありますか。



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