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No18 ミラクルトウクッション
どんなポワントでも、A社のトウクッションをあてると足も痛めず綺麗に踊れるそうだ。私はそれが欲しかった。二年予約待ちでやっとそれが届いた。私はわくわくして足先にそのトウクッションをあて、新しいポワントを履いた。しかし、踊るときにきれいに立てない。目ざとい先生から忠告を受ける。
「要は実力が伴ってないということよ。普通のに履き替えなさい」
このミラクルトウクッションは使用者を選ぶ。団のプリマが涙目の私の横に座り、ポワントに履き替えた。彼女もミラクルトウクッションを持っている。小さなバッグを開けるとトウクッション自ら出てきてプリマの足先をくるむように納まった。プリマはすっくと立つとそのままレッスン場中央に出て踊る。
確かに私のトウクッションは私を嫌がっていた。私はため息をついてポワントのひもを外す。同時にトウクッションも飛び出して床に寝そべった。
…今後はまじめに基礎レッスンを頑張ろう。




