15/50
No15 バレリーナ刑事登場
あるところで殺人事件が起きた。周囲に建物はなく、三センチほどの積雪があった。犯人の足跡はなく、丸い穴が三十センチ間隔で続いているだけだ。いや、丸い穴の横にも同じような丸い穴が寄り添っている。
刑事たちは首をかしげた。
「靴跡にしては変だなあ」
「竹馬にしては穴の幅が太いし、なんだろうか。これは」
そこへこの寒いのにチュチュを来たバレリーナ刑事が来て、穴を一瞥、即断する。
「簡単なことです。犯人はトウシューズを履いてピケターンをしながら去ったのです」
「ピ、ピケターン?」
「はい。等間隔で穴の幅も均一でかなりバレエが上手な人が犯人です。被害者は振付師。配役などでうらみをかっているはずです」
バレリーナ刑事は追跡シャッセした。トウシューズの足跡が途中で変わり穴から太い線になる。
「ほら、ピケターンをやめてここからシェネをはじめたのです!」
刑事たちは頷く。
「その線で捜査開始しよう」




