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No 10  果てしないバレエ


 上手になって先生に褒められたい。

 コンクールで入賞してみんなから注目されたい。

 海外留学して腕を磨いて著名なバレエ団のプリマになりたい。

 ……毎日バレエのことだけを考えていついかなる時もレッスンを続けて。

 その延長が今の生活だ。

 毎日起きたら体をほぐすためのレッスン、リハーサル、化粧に衣裳をつけて舞台で踊る。その繰り返し。まさに幼いころに憧れていたプロバレリーナの生活そのままだ。でも、過去から今に至るまでの繰り返しのその果てにあるのは…一体なんだろう。満席の観客からもらう拍手か、それとも己にだけ当たるスポットライトか。王から貰う勲章か。

 私は楽屋の鏡の中にいるもう一人の私を見つめる。王冠をかぶり王女の気品を持つ細身の姿勢の良い女がそこにいる。背後に色とりどりのチュチュやトウシューズがぶらさがり、鏡の前には原色のメイクセットが並ぶ。私はこの現実に満足し、今日も新しい伝説を作る。



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