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能力者は青春を謳歌出来ないと思った?  作者: 白金有希
2年生編②
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67話 クリスマスの準備

文化祭や能力測定など、たくさんの思い出ができた2学期も今日で終わりだ。


集会を行い、そして、通知表が返される。成績は、真面目に授業に取り組んだおかげでかなりいい。これなら問題ないわね。


帰りのホームルームも終わり、彼と一緒に帰ろうと立ち上がると、クラスの女子たちから呼び止められる。


めんどくさいけど、用件を聞かないといけないわね。私、みんなの前だといい子を演じてるし。


「どうしたの?」


「あのさ、千華ちゃんって経験あるの?」


どんな話かと考えてた私をその一言でフリーズさせる。


「えっと、経験ってもしかして……」


「もちろんそういうやつだよ。」


どうやらキスとかの類ではないらしい。


……あるわけないじゃない!!キスはしたことあるけどそれ以上はしたことないわよ!!毎日一緒に寝てるとはいえ、1回も襲われたことないし。


……私はあいつの誕生日の辺りから、いつ襲われてもいいように心の準備はしてたんだけど。


「あはは、私はそういう経験はないかな。」


「えーそうなの!?確か4ヶ月くらい付き合ってたよね!?」


女子たちの中でも特に元気そうな女子がそう反応する。


「やっぱりあんたが早すぎるのよ。」


「えー1ヶ月は普通じゃない?」


いっ、1ヶ月……それ早すぎない……?


「それは漫画とかの中だけよ。普通は4、5ヶ月かかっても不思議じゃないんだから。」


「えーそう?ちょっとキスしたらムラムラしたって言ってそのままやっちゃったよ?彼氏の家で。思春期男子の性欲なんてそんなもんだよ。」


性欲猿ね。どんだけ盛んなのよ。


「ごめんね千華ちゃん。今私たちこの子が1ヶ月で大人の階段上ったことについて話してたんだ。だから、今恋人のいる千華ちゃんに質問したってわけ。時間とらせちゃってごめん。」


「ううん、全然大丈夫だよ。」


「それじゃあね。」と言って彼女らと別れる。すごいのね……思春期の性欲って。



あの後、彼と一緒に帰ろうとLINEを送ったのだが、バイトに直行するために先に帰られた。悲しい……


なので1人で帰ってきた。葉月たちはもう帰ってるのかしら。


「ただいま。」


家の中に入り、自分の部屋に向かう途中で人の話し声が聞こえる。やっぱり帰ってきてたのね。


私は2人がいるであろうリビングに入る。


「あっ千華おかえり。」


「千華ちゃんおかえり〜お邪魔してるね。」


「千歳さん……」


そこに居たのは葉月と、もう1人はティタニアではなく千歳さんだった。


「こんにちは、今日はどうしたんですか?」


「今日はちょっと可愛い妹たちの顔でも見に来ようかなって思って来たんだ。」


「それで、まだティタニアたちが帰ってきてないから色々話してたとこ。」


「いや〜話聞いてるだけで楽しめたよ。色々楽しい事あったんだね。」


そう言って千歳さんは笑う。この人が来ると場が一気に明るくなる気がする。


「それはそうと千華ちゃんに聞きたい事があるんだよ。」


「なんですか?」


「直球で聞くけど、和人とエッチした?」


千歳さんから発せられた言葉で固まってしまう。なにこのデジャブ感。


「えっと……してないです。」


「えっ!?まじで!?襲われそうになったりとかは?」


「それもないです。キスとか、抱きしめられたりとか、撫でられたことはありますけど……」


「意外と和人って性欲ないのか……?」


「いやあるけど千華が大切で、一緒にいるだけで幸せだから襲わないだけじゃ?」


「なるほど……葉月がそういうのならそうなのかもね。」


葉月の言葉には信憑性があった。和人と一番付き合い長いし。


「それならクリスマスデートでしちゃうか!私にいい考えがあるんだ。」


「はぁ……?」


千歳さんのいい考えは嫌な予感しかしなかった。


「ここに遊園地のチケットが2枚あるからクリスマスにお泊まりデートしてきな。もちろんホテルは予めとっといてあげる。」


「ホテルって……それ絶対そういう所ですよね?」


「もちろんそうに決まってるじゃん。ムードが大事なんだから。」


「……」


「さてあとは当日の下着だね。千華ちゃんってどんなの持ってるの?」


「えぇと、見せなきゃ駄目ですか?」


「駄目に決まってるでしょ。ほらほら持ってくる。」


私はしぶしぶ千歳さんの言う通りにする。


千歳さんは私の持ってきた下着を品定めするかのごとくじっくり見ている。


「……なんかインパクトにかけるなー。しょうがない、今から買いに行こう!」


「なんでですか!?」


「だって、下着姿で和人を誘惑して襲ってもらわないといけないし。あと私が千華ちゃんの下着選びを楽しみたい!!」


「絶対本音は後半ですよね!?」


「まぁまぁいいからいいから。準備しな。」


ここで拒否してもしきれないのはわかっているので、私は抵抗するのを諦めた。


「それにしてもすごいね。お姉ちゃんそのチケットどうしたの?」


「あぁ、これ?実はヒッキーから和人と千華ちゃんへのクリスマスプレゼントなんだ。『これで楽しんできな』だってさ。」


「へぇー楓さん太っ腹だね。」


「まぁヒッキー結構お金あるし、このぐらい全然余裕そうだったよ。あと、私ヒッキーとデート行くんだ。クリスマスに水族館、今から楽しみだよ〜」


「よかったねお姉ちゃん。私もティタニアとアンヘル誘ってどこか行こうかな。」


「うわぁそれ楽しそうだなー可愛い妹3人の笑顔が目に浮かぶよ。」


葉月と千歳さんはすっかり自分たちの予定で盛り上がってしまった。なんか微笑ましいわね……


「千歳さん、準備終わりました。」


「よーし、それじゃあ出かけようか!レッツゴー!!」


千歳さんの元気な掛け声に引っ張られるように、私は千歳さんに着いていく。葉月も一緒に着いてきた。



クリスマス……どうなるのかしら……

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