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能力者は青春を謳歌出来ないと思った?  作者: 白金有希
3年生編①
156/171

156話 勉強会

5月、中間テストが迫っていた。


今年は受験学年ということもあり、ここからのテストはかなり気合いが入る。


今回からは花火たちに教える時間も少なくなってくる。さすがに自分の勉強時間を削った結果、志望校に落ちたら笑えないことになるからだ。


「柊くん、あなたは大丈夫だと思うけど、次の中間テストはしっかり点数取りなさいよ」


そして現在、俺は生徒会室で雑務をしていた。蒼はパソコンでなにかの文書を作成していた。


「大丈夫だよ、受験も控えてるし、志望校に受かる為にも今からしっかりやるから」


「そう、まぁあなたのことはあまり心配してないわ。泊さん、あなたの方が心配だわ」


蒼は泊さんの方に視線を移す。泊さんはびくっと肩を震わせ、慌てる。


「うぅ、すみません。万年平均点の辺りをうろうろしてて」


「生徒会役員としては平均よりも少し上は取っておきたいわね。生徒の代表なわけだし」


「赤点とってないだけ俺はマシだと思う」


「うん……和人ならそう言うよね……」


同じくパソコンで作業していた冬がこちらに同情の目を向ける。


「泊さん、とりあえずひとつの教科でもいいから平均よりも10点上を目指しなさい。今のうちから頑張っておくと後が楽よ」


「はいっ頑張ってみます! 会長もテスト頑張ってください!! 」


泊さんはキラキラした目で蒼を見る。未だに蒼は向けられる尊敬になれないようだ。


ちなみに余談だが、蒼は毎回テストでは学年2位の成績を残している。本人は努力家だし、当然の結果なのだろう。


「そういえば柊くん、あなたの志望校ってどこなの? 」


「今のところは篠ノ宮を考えてるよ」


「あら、私と同じね。あとは確かティタニアさんも同じだったかしら」


「うん、凄い意気込んでた。だから今回のテストはちょっとだけ期待してる」


ティタニアは数学以外はそこそこできるし、英語に至っては満点なのであんまり心配はしてない。でも数学のケアレスは心配だ。


「てことは指定校取るのかしら、彼女ならいけそうな気はするけど」


「蒼は指定校取らないのか? 」


「私は取らないわ、一般で通るし」


一応篠ノ宮って偏差値最低でも58必要なんだけど。まぁでも蒼ならいけるか。


「それに、彼女みたいな人が教育に行くのはいいと思うし」


「そっか……」


「あっそういえば……最近知ったんだけど夏目くんって意外と点数いいんだね」


冬の言葉に蒼は眉を寄せる。蒼って朧月のこと普通に嫌いだよな。


「なにその情報知りたくなかったわ」


「朧月って言動が突飛だけど地頭いいからな……俺も最初びっくりした」


確か直近の点数だと学年15位だっけ。ギャップがありすぎるな。


「……それはともかく、柊くんに泊さんも、わからないところがあったら言いなさい、教えるから」


「いいのか? 蒼も忙しいだろ? 」


「別に、その程度で点数が落ちるような勉強はやっていないわ。それに、教えた方が私の復習にもなるから」


「そっか、それならお言葉に甘えさせてもらうな」


「私もどんどん聞きます!! 」


蒼が教えてくれるのはかなり心強いな。まずは学年順位を上げないと……



生徒会が終わると俺と冬は部室に足を運んだ。花火と秋穂は大丈夫だろうか……


少し不安になりながらも部室の扉を開くと、2人は一生懸命勉強していた。


「お疲れ、お前らどうした……」


「あっ先輩、お疲れっす。私たちもそろそろ先輩に頼れなくなってくる時期なので、睦月の協力の元勉強してるっす」


「同じくなんですけど睦月の教え方がなんか雑な気がします」


「先輩、疲れたので交代してください。俺はちょっと昼寝したいです」


後輩2人の頑張りに胸が熱くなったが、睦月のやる気はないようだ。


「睦月、ちゃんと教えてよ! 私たちの赤点回避がかかってるんだから! 」


「そのくらい普通にやればいける」


「あぁーこいつ地雷踏んだ!! 」


秋穂と花火の2人で睦月を押さえつける。そこからサイコキネシスで操作したノートで睦月の顔を叩く。


「睦月が攻撃されてるの珍し。写真撮っとこ」


「こらこら、やめなさい」


目の前の光景にすかさずスマホを構えた葉月を止める。さすがに怒られるぞそれは。


「よし、じゃあ我々3年組は3年組で勉強会しよ! 千華ちゃんとティタニアに負けないように」


ティタニアの方に目を向けると、千華が自分の勉強をしながらも時折ティタニアの質問に答えていた。


「テスト近いから私がわからないところ教えるね。千華は自分のことやってていいよ」


「ありがとう冬」


こうして、PSY部の部室では勉強会が開かれるのであった。

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