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世界を追い続ける  作者: どっと
2/3

真っ白な場所で

真っ白な空間。


僕はふわふわと浮いていた。シャボン玉の様に。

いや、そう思っているだけだろう。ただ真っ白なここに存在しているなにかだった。


でもそれが僕に夢と気付かせてくれた。


だが夢にしては何もなさ過ぎる。


ここに何分いただろう?夢でそんなことってあるのか?


疑問を抱きながら真っ白で不思議な光景を見続けていた。





「キミ、どうしてこんなところに?」


声がした。誰かがいた。誰だろう?


振り向くと人がいた。外国人っぽいな...見た目は青年くらい...白髪だった。それにこれは服...?なんと言えばいいのか...



「ねぇ、聞いてる?」


答えなきゃ、と思ったけど喋れない。そりゃそうか、今の自分は...


「まぁいいか、僕は作業に戻るよ。キミは...ついてきたいなら来るかい?」少しニヤッとして言う。



だいぶせっかちだな...それでも僕は彼が何をしているのか、こんな空間でなんの作業をしているんだろうか、気になるので付いていこうと思ったがこの体だ、動けないんだろう...


そう思って前に進もうとすると...動けた。


白髪の青年はふわっと宙に浮かんで先へ進む。


夢のせいか違和感はなかった。


宙に浮く自分もついていく。










だいぶ進んだところで彼はこちらを振り向いた。


「もしかしてキミ、人間かい?」


...何を言ってるんだろう。


「全部終わらせたハズなのになぁ。どっか不具合でもあったのかな...」


急に彼の言葉が理解しづらくなってきた。言ってる内容も、自分の意識も曖昧になってきたせいか。視界もボンヤリしてきた。


「よし、なんとか処理が済んだようだ。」彼は言う。


この感覚を覚えている気がする。消えそうな意識の中で、彼はひとりごとを言い始めた。


「今回も興味深い結果が得られたなぁ、でもマヌリエラの奴らが来るなんて思わなかったよ...」


「予定よりも早めに切り上げなきゃいけなくなってしまったもんな、次はマヌリエラじゃなくてシュミ..ラ.....



僕はこの世界から消えたようだ。













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