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世界を追い続ける  作者: どっと
1/3

いつかの夕暮れ

誰もが終わりを告げる声を聞いたーーーー





幻想的な美しい街並みは崩れていた。


逃げ場など無いのだ。世界が消えるのだから。


小さな女の子が母に抱かれながら言う。


「ママ...わたしたちは悪いことをしたの...?」


「...」


「なんでみんないなくなっちゃうの...?」


「...」


母は泣きながらも娘を抱き続ける。



ふと目を開くと、空は真っ白だった。最初からそうであるかの様に。でもそれは雲の色でもなく、ただ何も無い純粋な白だ。


もうそれは目前まで迫っていた。街の路地の中で母は即座に理解した。消えて無くなるのだと。


母は口を開いた。


「ごめんね...」


娘がその言葉を理解する暇もなく、消えた。





たった今世界は真っ白な空間になった。








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