彼はヤンデレLv.1★
可愛らしい天使に出会った。
キラキラと輝く金髪には天使の輪。
夜空のような瞳は、どこまでも深く、澄んでいる。
微笑む姿を見るだけで、こちらまで幸せな気分になった。
そんな、天使のように愛らしい、綺麗な男の子に異世界で出会った。
なのに……
なんで、なんでっ!
あなたはヤンデレなのよぉぉぉおおっ!!?
***
……あれ?
気がついたら見覚えのない宴会場にいた。
果てが見えない広い部屋に、色んな人が酒を飲んだり食べたりしている。
ぽかんとした。
一体ここはどこだろう?
キョロキョロしていたら、近くの人がお猪口を渡してきた。反射的に受け取ったら、即座にお酒を注がれた。
「ほい一献」
「あ、ありがとうございます」
ぐいっと飲んだら、周囲の人たちに「イイ飲みっぷりね!」「いいぞいいぞー」「ほら、ワシの秘蔵の酒も飲んでみぃ」ともみくちゃにされながら、さらにお酒を注がれた。
次々と注がれるままにお酒を干す。
色んな人が色んなお酒を飲ませてくれた。
……お酒に強くてよかったわー。
でなければ、とっくに酔いつぶれていただろう。
お酒とおつまみを十分いただいたところで、疑問に思っていたことを最初にお酒を注いでくれた人に訊いてみた。
「ところでココはどこなんですか?」
「ん? お前さん、知らずに混ざっていたのか?」
「はい」
「ははは! そうか。随分肝が太いお嬢さんだな」
「ちょいと! そりゃ誉め言葉じゃないよ」
隣に座っている色っぽいお姉さんがおじさんを嗜めてくれた。「すまんかったな、お嬢さん」と言いながら、おじさんは説明してくれた。
「今日は新神が手掛けた企画がついに開始したお祝いをしてるんだ」
「そうそう。最近メキメキ力をつけている新神でねぇ。私たちも細々と手伝ってあげたんだよ」
「へぇ、そうなんですか。ちなみに、どんな企画か訊いてもいいですか?」
「おぉ、いいぞー。なんと異世界神と共同で新しい世界を創造し、死した魂を転生させてみようという企画だ」
ん?? なんだそりゃ。
一人置いてきぼりな私をよそに、話は進んで行く。
「いやぁ、大変だったけどとても楽しかったですよね」
「日本のマンガやゲームを参考に、魔法、種族、魔物……細部にまでこだわったファンタジー世界。あれは最高傑作よね」
「本当に。ついつい熱中しちゃって寝不足だよ」
「まぁ、わしらは寝なくても大丈夫だがの」
あはははは。と笑う皆さんには悪いが、笑いどころがわからない。
それに話もよくわからなかった。
新人さんの企画の話を訊いたのに、
世界を創造?
魂を転生させる?
ファンタジー世界?
ゲームかなんかの話だったのか。それとも酔っぱらいの話を真面目に聞いたらいけなかったか。
疑問だらけの私に気がついたのか、色っぽいお姉さんがジーッと見つめてきた。
「あら? あらあらあら? あらやだ、この子、人間の魂だわ」
「はぁっ!?」
「あ、本当だ。気がつかなかった」
「……え?」
周囲の人たちがざわざわする。
人間の魂?
その言い方だと、まるで私が……
あれ、そういえば、私は。
私は?
この宴会場にいるのは日本在住の神様たちだそうだ。
なるほど。だから会場がこんなに広いのね。
この一角にいた神様が別の場所から分厚い本を持ったお兄さんを連れてきた。冥府関係者だそうだ。
お兄さんは私をチラリと見ると、分厚い本をパラパラめくった。
「新島 幸子さん。死因は凍死ですね」
「え、凍死!?」
分厚い本を持ったお兄さんが、私の名前と死因を言った。
なんでまた凍死?
「会社の忘年会で居酒屋を七軒梯子し、家に帰る途中、雪の積もった道端で気分よくうたた寝をしていたのが原因ですね」
「七軒……」
結構行ったわね。
うーん、途中までしか思い出せない。五軒目までは覚えてるんだけど、あと二軒が……。
「お嬢さん……」
「お嬢ちゃん……」
神様たちにとても残念なモノを見るような目で見られた。
自業自得だった。
心の中で田舎の両親に向かって土下座した。
親不孝者でごめんなさい。
「ふむ。私たちは神ですが、さすがに貴女を生き返らせることは無理です。なので……よろしければ転生神の企画に参加してみてはいかがでしょう?」
落ち込んでいる私を哀れに思ったのか、分厚い本を持ったお兄さんが提案してくれた。
本来なら生前の罪や功績によって来世が決まるのだが、ここにいるのも何かの縁ということで特別に処理するとのこと。
……神様それでいいんですか?
まぁ、極悪人なら地獄に直行らしいが、幸い私は可もなく不可もないので、分厚い本を持ったお兄さんの裁量内なら希望を聞いても問題がないそうだ。ありがたいことです。
「で、どうする?」
近くにいる神様が訊いてきた。
魂状態の私は、冥府以外で長々と存在することは出来ないそうだ。……新しい世界ってことで不安はある。剣と魔法のファンタジー世界を参考に創造され、エルフやドワーフ、竜や獣人、精霊や妖精など、沢山の種族が暮らす世界。
もちろん不安はある。あるけど……それ以上に好奇心が疼く。私は心を決めた。
「その世界への転生でお願いします」
「わかりました。では転生神を呼びましょう」
かなりドキドキしながら言ったのだが、分厚い本を持ったお兄さんはあっさりと了承した。……温度差がスゴい。
神様たちに手招きされて、転生神さまはすぐにやって来た。
「わぁ、君が転生第一号に立候補してくれた子? よろしくー」
軽いな、転生神さま。
そして転生第一号って大丈夫?
まぁ……神様だし大丈夫か。大丈夫だよね?
「転生神さま、よろしくお願いします」
深々と頭を下げる。
転生神さまはにこにこしていた。
「あ、そうだ! 転生第一号の君にお願いがあるんだけど、いいかな?」
「なんでしょう?」
「実は僕、生まれたばかりだから世界を手掛けるのも初めてなら、その世界に人の魂を転生させるのも初めてなんだ。だから、もし君がよければ向こうの世界の感想を聞かせてほしいんだよね」
……まぁ、誰にでも初めてのことってあるものね。
ちょっと不安そうな神さまを見て、私は快く了承した。
「私でよければ。ですが、感想を聞かせるのはどうすればいいのですか?」
了承した私に、転生神さまはパッと顔を輝かせた。
「ありがとう。君が心で僕に強く呼び掛ければ、一方通行だけど君の心の声を聞こえるようにしておくよ。だから新しい世界の感想で伝えたい事があったら心で強く思ってね」
「わかりました」
「じゃあ、新たな生に祝福を」
転生神さまの言葉と共に、眠るように意識が遠退いていく。
……あ、いけね。周囲の神様たちにお礼を言うのを忘れてた! 神様神様神様、本当にありがとうございました! このご縁を大切に、来世を生きますからー!!
もう口が動かなかったので、遠退く意識の中、根性で感謝の言葉を紡いだ。きっと神様なら聞こえると、そう信じて。
プツリと意識が途切れる瞬間、「面白い子だな」と聞こえた気がした。
***
転生して、初めは本能のみで行動していた。……赤ちゃんだしね。
そして自我が芽生えてからしばらく経った三歳頃。
私はじわじわと前世の記憶を取り戻していった。
今世での私の名前はサティスレイアという。
毎日お母さんとお父さんが「可愛いサティ」やら「サティスレイア愛しているよ」などと言ってくれるので多分合ってる。
愛情深い両親の元へ転生出来たのは神様たちのおかげだろう。ありがとうございます。
……おぉー、ここが神様たちが新しく創造した世界ね。
ごめんねちょっとだけ!と思いながら今世の母親が目を離した隙に庭に出てみる。好奇心には勝てなかった。
新鮮な空気を感じながら辺りを見回す。
澄んだ青い空に茶色い大地、そこは地球と変わらない。庭には花壇があり、色とりどりの花が植わっていた。どうやら今世のお母さんはお花が好きなようだ。
そして花の蜜を吸いに来たのか、キラキラした美しい色の蝶が花と戯れている。綺麗だなーとジッと見ていたら、そのうちの一匹がこちらへ飛んできた。
んん? あれ?
意外とデカイ。十五センチくらいある気がする。私の近くに来たのでよく見てみると、それは蝶ではなかった。
美しい羽の中心には、小さな人がくっついていた。
おおおおお! これは、まさか!
『やっほー。じっと私のことを見てたけど、どうかしたのー?』
「……しゃべっら」
『きゃはは。それはしゃべるよ。あ、もしかして妖精を見たの初めてかなー?』
「あい」
妖精! やっぱり!
内心テンション上がりながら、こくりと頷く。
『そっかそっか。じゃあ自己紹介ね! 私はエアルリーフ。よろしくね』
「さてー、れす。よぉしくおにぇがいしましゅ」
舌が、舌がまわらないー!
きゃははと笑う妖精さんとお友達になった。
***
四歳になった。
今日はなんだか外がざわざわとしている。気になったので外に出てみると、空き家だったお隣の家に、荷物を持った人たちが出入りしていた。
……お引っ越しかな?
隣との庭を区切っている低木の間から様子を見てみる。すると、視界の端にキラキラしたものが見えたので、そちらの方に視線を向けると──
お隣の庭に天使がいた。
陽の光に照らされて輝く金色の髪に夜を凝縮したような青みがかった黒い瞳。
ぷくぷくした薔薇色の頬っぺたは、思わず触ってしまいたくなるような、魅力的な曲線を描いていた。
将来が楽しみな中性的な美貌だった。
うわぁ……こんな綺麗な子、初めて見たよ。
お話ししてみたいなぁ、逃げないでねーと思いながら、驚かせないようにそっと低木の間を抜けて近寄って行く。
天使もこちらに気がついたようで、こてりと首を傾げて私を見ていた。
近くで見ると、ますます愛らしい。
よし、まずは挨拶だよね。
「こんにちはー」
「……こんにちは」
私が挨拶をすると、天使はふんわり微笑って挨拶を返してくれた。
か、可愛すぎる!!!
私は一発でお隣に引っ越してきた天使が大好きになった。
ぜひお友達になりたい。
「わたしはサティっていうの。あなたは?」
「ぼくはフィン」
ぼく……僕ってことは男の子? それとも僕っ子?
まぁどちらでもいいか。天使だし。
「ねぇ、おともだちになってほしいな」
ドキドキしながら友達申請してみた。……心臓が破裂しそうな程ドキドキしてる。多分私の顔は真っ赤だろう。
そして、いきなりの友達になってほしい発言に天使はビックリした顔をしていた。だけど次の瞬間、ふにゃりと笑って「うん」と言ってくれた。
超可愛い! 天使! 神さまありがとうー!
嬉しすぎて、思わずぎゅっと抱きしめてしまう。一瞬ビクッとされたが、フィンも私をぎゅーっとしてくれた。超天使!
神さまがクスクスと笑っている気がした。
***
月日が流れるのは早いもので、私とフィンは五歳になった。
今日は子供たちにとって特別な日。
余所行きの服でおめかしして、教会へ行くのだ。
この世界に生まれた全ての子供は、五歳、十歳、十五歳のときに適性検査を受けることになっている。神官さまに魔力の属性とかスキルを調べてもらうのだ。
私とフィンも両親と一緒に適性検査にやって来た。
初めてきた教会には、五歳になる子とその家族で溢れていて、まるでお祭りに来たみたいだと思う。教会の中だけでは人をさばききれないのか、外にも簡易適性検査所が設けられていた。
「人がいっぱいだね~」
「そうだね。……サティちゃん、おててつなごう?」
生まれ変わってから初めて見る人の多さに感心していた私に、フィンが手を差し出してきた。「はぐれないようにね」って微笑みながら……う、うああああ、ナニコレもだもだする! この歳でこの気遣い、マジ天使! カッコカワイイっ!
教会の中は人が沢山いて時間がかかりそうなので、私は内心の動揺を押し殺しつつ、フィンと外の簡易適性検査所に並ぶことにした。いくつか設置してある簡易適性検査所にも、子供たちで長い列が出来ている。でも、一つの検査所で子供二人を同時に検査しているようなので、列が進むのは早い。
私たちは手をつないだまま並んだ。検査をする子供の家族は、列より少し離れた場所で自分の子供が終わるのを待っているみたいだ。
両親に手を振ってみた。
ものすごい勢いで振り返された。特に父。
……あ、知らない人にぶつかって相手が気絶した。うん。他人のフリをしよう。
「サティちゃん、どうかしたの?」
「ううん。なんでもないよ」
こてりと首を傾げるフィンにさらっと返す。
残りの待ち時間はフィンとおしゃべりをして過ごした。
ついに私たちの順番になった。検査員の神官さまは優しそうな人で、こちらを緊張させないようにか穏やかに微笑んでいる。そして、私の手を取り真剣な表情で呪文を唱えると、手元に置いてある二枚の紙にサラサラと書き込み始めた。どうやら片方は教会の控えで、もう片方の紙は本人へ渡すようだ。私は調べた結果の紙をもらった。
ちなみにフィンも私も簡単な文字なら読める。もらった紙には名前、性別、年齢、その人の持って生まれた属性、特殊項目などが書かれていた。
………………………………
名前:サティスレイア・ロディス
性別:女
年齢:五歳
属性:火、風
特殊:神々の祝福、世界の囁き。
【神々の祝福】
複数の神様から祝福されている。
【世界の囁き】
レベルアップの音が聞こえる。
………………………………
うおお、結構スゴいんじゃない? 属性数は普通だけど。
この世界に生きるものは、たいてい属性を二つ三つ持っている。属性は基本属性の火、風、水、土。そして派生属性に雷、木、嵐などがある。さらにレア属性で光、闇とかあるらしいけど、滅多に持っている人はいないみたいだ。
あとは……まだ見つかっていない属性などもあるらしいんだけど、それは私には関係のないことだろう。
むしろ私の場合、特殊項目に二つもあるのがスゴい。
特殊項目もレア属性並みに持っている人が少ない。どういう基準で持っている人と持っていない人に別れているのかはまだよくわかっていないそうだが、先天的に持っている人と、後天的に取得する人がいるらしい。私の場合は前者だね。
私の適性を検査してくれた神官さまが、興奮しながら色々教えてくれた。
ん? なんか隣がざわざわしてる?
私の検査結果が出たときもどよめきが起きたが、それ以上のどよめき……いや悲鳴?が隣から聞こえる。
……フィンに何かあったのかしら?
慌ただしく検査所を出入りする神官さまを見て、フィンを見る。ひどく驚いているようだ。
「フィン?」
「サティちゃん!」
「どうしたの?」
「これをみて」
何があったか心配で声をかけると、フィンが手に持っている検査結果の紙を渡してきた。
なんか凄い結果になったのかな? どれど、れ……
………………………………
名前:フィンスオール・シエロ
性別:男
年齢:五歳
属性:水、土、木、光、闇、ヤンデレLv.0
特殊:神々の愛し子
【神々の愛し子】
複数の神様から愛されている。
………………………………
はぁあああああああ!!?
ヤンデレ!?
いや、属性数やレア属性の光闇もスゴいよ? スゴいんだけど……ヤンデレ!?
いやいや確かにヤンデレも属性ですけどね!?
コレを属性にぶっこむとか、神様ったらなにやっちゃってるんですか!!?
そ、それにヤンデレLv.0ってなに。……え、マジか。フィンはヤンデレってこと? というかLv.0? 上がるの?
ちょっと神様、説明、説明ほしい。どういうことなんですかーー!?
頭が混乱して自分でも何を言っているのかよくわからない。心の中は疑問と突っ込みで溢れている。
あはははは、と楽しそうに笑う神さまの声が聞こえた気がした。
……このあと、私たちの両親は神官さまに呼ばれた。どうやら私たちの特殊項目やフィンの属性について話し合うようだ。私たちは子供なので、両親たちとは別の部屋へ案内され遊んで待っていることになった。
***
適性検査の騒動からしばらく経った。
最近の私のマイブームは外へ散歩に行くことだ。もちろん一人ではない。お母さんが外へ買い物に行くのについていったり、お父さんの仕事が早く終わった時に「いっしょにおさんぽしよー」とおねだりしたりだ。そのせいか、最近父の帰りが早い。……仕事は大丈夫なのかしら?
行動範囲が広がると、新しく友達が出来る。
今日はお母さんと一緒にパン屋さんへ買い物に出かけたのだが、同い年の娘さんがいたのでおしゃべりして仲良くなったのだ。
パン屋の娘のココちゃんは、薄紫色の髪の毛をおさげにしている大人しいタイプの女の子。控えめな笑顔を見ると、守ってあげたくなる。
帰り際、フィンの時と同じように「おともだちになってほしいな」と言ってみた。すると、ココちゃんは眉をへにょりと下げ、はにかみながら「……おともだち、うれしい」と言ってくれた。
…………可愛すぎるやろぉぉぉぉぉ!!!
キュンてきた。初めての女の子の友達だ。嬉しい。
次の日、お隣さんへ遊びにきた私は、フィンに新しく友達が出来たことを報告した。今度はみんなで遊びたかったからだ。
しかし、これがいけなかった。
「……その子のことが好きなの? 僕より?」
天使のようなフィンから表情が抜け落ちていた。
いつもは夜空のように輝く瞳には闇が降りている。
すると、さっきまで明るかった部屋の中まで薄暗くなったように感じた。
ヒヤリとする。
……これはヤバい。言葉で言い表せないほどヤバい気がする。
ドクドク脈打つ心臓をなだめる。平静に平静に。
「そんなわけないでしょう? フィンより好きなひとはいないよ」
出来るだけ、笑顔でなんでもないことのように告げる。嘘は言ってない。
フィンのことを一番好きなのは本当だ。
フィンの瞳をまっすぐに見て告げたのがよかったのか、漆黒に染まっていた瞳が徐々に明るくなってきた。
「そう、なの? ……よかったぁ。その子のほうが好きっていわれたら、どうしようかとおもった」
ホッとしたのか、フィンに少しだけ笑顔が戻る。
ど、どうしようって……どうするの?
怖くて聞けない。
想像するのも怖くて、そっと顔を反らしたら、フィンに両頬を包まれた。
「ねぇサティちゃん。よそみしないで? こっちをみてよ」
フィンの笑っている顔の中で、その黒い瞳だけが笑っていなかった。
パンパカパーン♪
▼フィンスオール・シエロはヤンデレLv.1になった。
ちょ、神様ぁああああああ!?
ここで? ここで上がっちゃうの!?
なんでLv.0からLv.1に……って今のが原因かぁっ!!
……おおぅ、なんてことだ。
軌道修正を。
早急に軌道修正をしなくては!
フィンのヤンデレをこれ以上悪化させない。絶対レベルアップさせないから!
異世界に転生して早五年。
私の可愛い天使がこれ以上ヤンデレレベルを上げないようにする。
そう固く決意した。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
3月30日13時頃、一部表現、設定を変更しました。