*重要単語の解説表
第一章から第二章までに出てきた重要単語のまとめです。
今までの重要単語の確認の為のものです。
本編を読んだ方でなければネタバレになるかと思います。ご注意下さい。
【三大魔王と伝説の勇者】
◯西の紅魔女
三大魔王の一人。西の大陸で悪名を轟かせた最悪の魔女。人に名をつける名前魔女だった。主に命令魔法(黒)を使う。マキアの前世。
キーワード:西大陸の惨劇(大爆発)/
◯北の黒魔王
三大魔王の一人。黒髪黒目の色男。三大魔王の中でダントツの魔力数値で、魔族を支配する国を持っていた。主に空間魔法(黒)を使う。トールの前世。
キーワード:魔族の理想郷アイズモア/時空王の権威(剣)
◯東の白賢者
三大魔王の一人。東の大陸で白魔術の開拓者としてそれを布教していた。当時の緑の巫女の夫。主に精霊魔法(白)を使う。ユリシスの前世。
キーワード:精霊調査団/精霊王の錫(杖)
◯伝説の勇者
魔王を倒す為に異世界から来たと言う伝説の勇者。実は魔王クラスを殺し、聖域の棺に入れる役目を負った遺体の“回収者”。カノンの前世。
キーワード:勇者一行/女神の加護(剣)/冥王の宿命(剣)
◯三大魔王の歌
北の国に残る三大魔王の民謡。
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雪国の獣たち
四肢を折られて繋がれた
黒魔王に鎖で繋がれた
深い森のミューサたち
皮を剥がれて血を抜かれた
紅魔女に全部吸われた
湖の精霊たち
騙されて鍋で煮込まれた
白賢者に缶詰にされた
ああ怖い
扉の向こうに大魔王
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【メイデーアの四大陸】
異世界メイデーアは北、南、西、東の四つの大陸に別れている。
(大きさ)
北>東>西>南。
(気候と土地)
北:冷帯、寒帯。年中雪に閉ざされた国もあり、大陸は広くとも土地は痩せている。
東:亜熱帯、温帯、乾燥帯。大きな砂漠が北側と南側を隔てている。土地は肥えている場所と痩せている場所がある。
西:亜熱帯、温帯、冷帯。年中穏やかな気候で、土地も肥えていた。西の大爆発後死んだ土地になり、厚い雲に覆われ気候も荒れた。
南:温帯、僅かに乾燥帯。基本潤った住みやすい土地。作物がよく育つ。
◯2000年前の貿易
北と東と西は活発に貿易をしてお互いに足りない物資を供給していた。主力商品は以下。
北:酪農、宝石細工品、工芸品
東:綿花、茶葉、香辛料
西:農作物
南:東とのみ僅かに貿易をしていた。
【ルスキア王国】
南の大陸で最も大きな王国。ヴァベル教国を保護している。
伝統なのか王位争いが激しい。王都はミラドリードで、王位争いと共に毒薬魔術を発展させてきたため毒の都とも言われている。
◯旧ルーベルキア王国
ルスキア王国、オリエン王国、ジブラルタ王国、ギルチェ王国はかつて同じルーベルキア王国だった。
2000年前の時代、南の大国はルーベルキア王国で、まだ聖域と深い繋がりは無かった。
【南の三大分国】
ルーベルキア王国から分離したルスキア王国の兄弟国家。
◯オリエン王国
農業の国。反東精神の根強い国家。オリエン国王は小太りの小心者。
◯ジブラルタ王国
葡萄酒と花と芸術の国。基本ルスキアと意見を合わせる傾向にある。ジブラルタ女王は顎の細いキリッとした女性。
◯ギルチェ王国
鉱業の国。レア・メイダの鉱山を有していて、最近経済が潤っている。ギルチェ国王はオールバックでマフィアのボスっぽい。
【ヴァベル教国】
王都ミラドリードの中央海側にある、聖地ヴァビロフォスを有する一国家。
ヴァビロフォスを中心とする宗派の総本山。
緑の巫女がいる。
◯緑の巫女
聖地ヴァビロフォスの最高位巫女の総称。代々直系の女子が継いでいる。
◯聖地ヴァビロフォス
南の大陸の北側に位置するメイデーアの聖地。聖域には大樹が存在し、樹の根元には8つの墓が連なっている。
現在はヴァベル教国の奥の部屋の地下“真理の墓”にある。
◯緑の幕
ヴァビロフォスが聖地と呼ばれる所以の一つ。聖域が棺の魔力を使い展開する八幕の魔導結界の事。現在第八幕目は機能していない。
南の大陸が他大陸の侵入を拒む事ができる絶対防御壁。
◯8つの棺
メイデーアを創ったとされる9人の創世神のうち8人の棺。
遺体から緑の幕を展開する魔力燃料を取り出す装置でもある。
◯聖域の大樹
基本聖地の事をヴァビロフォスと言うが、本来は聖地にある大樹の名がヴァビロフォス。
世界の中心にあったとされる、この世界の始まりから存在する世界樹。
何かを封印しているらしい。
◯聖灰の大司教
聖域を祭るあらゆる宗派の総本山としてヴァベル教国を建国した最初の司教の事。
1000年前の魔王クラスでもある。
◯旧聖域の住人について
元々聖地を守り、聖地の役割を熟知していた聖域に住んでいた民の事。だんだんと人口が減っていき、神官たちに立場を取られていく事になる。
ヴァベル教国建国の際聖域の住人と言う枠は無くなったが、今でも司教として役割を果たしている者も居る。
メディテ家は元々聖域の住人の出自である。
【魔王クラス】
100万mg越えの魔力数値を示す者の事。
歴代では金の王、銀の王、紅魔女、黒魔王、白賢者、伝説の勇者、緑の巫女(2000年前)、青の将軍、藤姫、聖灰の大司教しか記録が無い。
魔王クラスはメイデーア神話の九柱の転生とされている。
【メディテ家】
魔王クラスを追い記録する事を役目とした毒の一族。蛇の紋章を持つルスキアの十二大貴族の一つ。
教国の側の魔導研究機関を運営している。教国との繋がりが深いのは、メディテ家の出自が聖域の住人であるから。
【名前魔女(命名魔女)】
名前からその人物のポテンシャルや将来性、魔力数値などの情報を読み取る事ができる魔女の事。
また赤子に運命の名を与える事も出来る。
【黒魔術】
◯空間魔法
空間を移動したり、圧縮したり、また構築する魔法。黒魔王の残した魔導要塞は空間魔法の中では禁忌とされている。
“魔導要塞”はリクスが大きく、使用した者はもれなく体をリスクにかじられる。
〈*魔導要塞*〉
独自の空間を作り、能力を与えた魔法。幻想と物理の割合によって創られている。物理要素の大きい方がリスクが高い場合が多い。
◯命令魔法
紅魔女のみ使う事のできる魔法。紅魔女の特殊な血によって、その血を与えられたあらゆる存在のしがらみを暴く事ができる。
情報量を糧とする為、情報量の質が高く、量の多いものを扱うとその分力を発揮する。
リスクは小さく、黒魔術にしては使いやすい。
◯創造魔法
あらゆるものを創造する古の魔法。
◯呪術
呪いの魔術。禁忌。
【白魔術】
◯精霊魔法
精霊と契約し、力を与えてもらう白魔術で最もスタンダードな魔法。本体との直接契約と、名との限定契約と二種類ある。
詳しくは精霊図鑑にて。
以下の錬金魔法や毒薬魔法も精霊魔法を利用する。
◯錬金魔法
精霊術と化学的な手段や物質を用いて魔導具や魔導金属、魔導物質を作る魔法。
◯毒薬魔法
精霊魔法と錬金魔法からなる、毒や薬を専門に扱った魔法。
【魔導回路】
フレジールが発明した新時代の魔導ハイテク技術。それを応用して魔導回路システムと言うものをつくり、国内に敷けば、魔力によるネットワークが可能となる。母体となる魔導波塔を造り、核となるラクリマを設置する。レア・メイダという魔力を通す鉱物に魔導回路を書き込む必要がある。
まだ未知数であるが、詠唱をショートカットし魔術の発動を早めたり、魔法陣や魔力を一定数ストックする事ができる。ストックされた魔力は国が買う事もでき、また登録された魔術師が個人的に買う事もできる。その他にも多々応用が可能だと考えられている。
◯レア・メイダについて
レア・メイダとは、魔導回路やあらゆる魔導器具に利用される希少金属。
ギルチェ王国に大きな鉱山がある。
【フレジール王国】
東の大陸の南側に存在する大国。ルスキア王国よりずっと技術は発展しているが、乾いた土地も多く物資は少ない。
もう一つある大国と協力しつつエルメデス連邦と戦争中である。
◯藤姫の伝承
かつて西からの移民と東の民との共存出来る国を作り、守り戦った、魔王クラスの魔力を持った伝説の姫。
シャトマ姫の前世。
◯戦艦ヴァルキュリア
フレジール王国の最新戦艦。黒紫色のフォルムで、駒状。
超魔導遊撃巨兵ギガスに対抗出来る唯一の戦艦でもある。
◯七将軍
フレジールの名のある7人の将軍。そのうちの一人がカノン・イスケイル将軍(元勇者)。
それぞれ艦隊をまかされている。
【エルメデス連邦】
北の大陸の大国。元々小国家であったが、ここ100年で産業革命が起こり一気に大国に成り上がった。
北の国々から侵略していって、今は東の大陸の国々と戦争をしている。
◯超魔導遊撃巨兵ギガス
エルメデス連邦の最新兵器。空間魔法と創造魔法で作られているが詳しい事は不明。
巨大な魔導ゴーレムで、再生能力があり兵器としての威力は現在の試作段階でも緑の幕を三幕突破する。
かつて神々が作り出した最終兵器が西の大陸の惨劇によって掘り返され、出てきたものをヒントに造られた。
◯青の将軍の功績
1000年前の北の大陸の英雄。魔王クラス。
魔族討伐を果たし、誰も入ろうとしなかった死んだ西の大陸に踏み入った。
その時掘り返された古代文明の遺産や遺跡から、ギガスの開発のヒントを北の大陸に持ち帰ったと推測されている。
◯魔族
遥か昔から人間と同じ程居たとされている魔族だが、2000年前に黒魔王に統治され、勇者との戦いで数を減らし、1000年前に青の将軍によって討伐されたとされていた。現在秘密裏にエルメデス連邦の支配下にあるらしい。
【トワイライトの一族】
黒魔王の子孫にあたる北の大陸の黒魔術の名家。
空間魔法を主に利用している。
エルメデス連邦に強要され遊撃巨兵ギガスの開発に携わったが、一部の者が反乱を起こし、東へ亡命。
その際禁忌の魔術としていた魔導要塞の魔法を解禁し、現当主率いる連邦から逃れた一族の者は皆習得している。
フレジール王国に保護され、今はフレジールとルスキアに別れている。
【メイデーア神話】
◯九柱の創世神
メイデーアを最初に創ったとされる9人の神。元々世界の境界線を越え異世界からやってきた9人の子供。
魔王クラスの最初の姿。
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想像と創造の神 パラ・アクロメイア
戦争と破壊の女神 パラ・マギリーヴァ
空間と時間の神 パラ・クロンドール
精霊の神 パラ・ユティス
大地と豊穣の女神 パラ・デメテリス
運命と生命の女神 パラ・プシマ
災いの神 パラ・エリス
空と海の神 パラ・トリタニア
魂と死と記憶の神 パラ・ハデフィス
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◯巨人族との戦い
神話の最終章とされる神々と巨人族との戦い。しかし本来は、巨兵という兵器を利用した神々同士の戦いであった。
【神器】
メイデーアの神々の残した武具。
聖域が保管しているもの、行方不明なものとある。
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◯時空王の権威
剣型の神器。黒の剣。パラ・クロンドールの神器とされている。
2000年前黒魔王が持っていた。
◯精霊王の錫
錫杖型の神器。白金の杖。パラ・ユティスの神器とされている。
2000年前白賢者が聖域によって授けられた。
◯冥王の宿命
剣型の神器。混沌の霧を纏った剣。パラ・ハデフィスの神器とされている。
2000年前、勇者カヤが持っていた。魔王を殺せるらしいが詳しいことは不明。
◯聖女王の号令
杖状の神器。幅があり長さもある、紫色の大型の神器。
パラ・プシマの神器。
◯豊女王の殻
聖域の大樹の内部にある、パラ・デメテリスの神器。
緑の幕を展開するのに、この神器を経由される。
◯女神の加護
剣型の神器(?)。金色の大剣。誰の神器かは不明。
聖域いわく勇者の証らしい。2000年前、勇者カヤの剣として名高い。
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【世界の境界線】
世界と世界を越える場所の事。それを越えるとメイデーアでは“魔力数値”が飛躍的に上昇する。
【異世界の少年と少女の伝説】
“世界の救世主は、異世界から来た少年と少女である”という、メイデーアに古くから伝わる言い伝えがある。