8/10
第2話 ほしとまんげつ 第1節
むかしむかし、そらにうかぶまち、『よぞらのまち』にふたりのおんなのひとがいました。
ひとりはなまえをエトワールといい、もうひとりはルーナ・リェナといいました。
エトワールには「あいしたひと」がいました。
しかし、「あいしたひと」は『よぞらのまち』をまもるため、エトワールをまもるために、わざと「わるいひと」になりました。
わるいひとたちのあつまりとして、あいしたひとは『ほしのざ』というものをつくりました。
そして、みんなのために、みんなのてきになってしまいました。
それでも、エトワールとそのひとはこっそりとあい、しあわせにいきていました。
そのひとは『ほしのざ』の「シリウス」とよばれていました。
エトワールといっしょにまちをまもっていたころは「みかづき」とよばれていました。
でも、ほんとうの「なまえ」ばべつにありました。
ですが、その「なまえ」をしるものはエトワールいがいにはいませんでした。




