第1話 エトワールとせいねん 第4節
あるひ、せいねんは『よぞらのまち』のことをはなしました。
エトワールはほしのことをはなしました。
せいねんがほしのことをはなしました。
エトワールはいなくなったかぞくのことをはなしました。
「ねぇ、エトワール。ぼくたち、かぞくにならない?」
エトワールがかぞくのはなしをしていると、せいねんはそういいました。
「ぼくもきみもひとりっきり。でも、ふたりで『よぞらのまち』にすめば、さびしくならないよ」
「『よぞらのまち』はね、ほしがよくみえる、あかるくて、おちついていて、みんながさびしくならないばしょなんだ」
「よぞらにうかぶあかるいほし、シリウスみたいにひかってるんだ」
「ぼくはきみといっしょにいたいんだ。だって、きみはさびしやがりやでしょう? ぼくといっしょだ」
エトワールはせいねんのことばにドキリとしました。
せいねんのいっていることが、ぜんぶあっているからです。
「あなたはいなくならない?」
「うん、ならないよ」
せいねんはエトワールのことばにうなずきます。
「わたしをひとりにしないって、やくそくするなら」
「うん、やくそくするよ。きみをひとりにしないから」
せいねんはエトワールにてをさしだします。
エトワールはそのてをとりました。
せいねんのてはエトワールのてより、おおきくて、あたたかくて、やさしいものでした。
そうして、ふたりは『よぞらのまち』へとたびだちました。




