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第二十話 刻印を断つ


刻印。


異世界では、

契約や支配、

召喚の媒介として

使われる術式。


強力だが、

解除は可能。


ただし――


本体となる

術式核を

破壊する

必要がある。


佐山は、

医療棟の廊下を

歩きながら、

思考を巡らせていた。


(管理補助官とは、

別系統だ)


(もっと、

上位の存在が

関与している)


林野に、

連絡を入れる。


「ミナに、

刻印が残っていました」


『……本当か』


「異世界由来です」


『位置は?』


佐山は、

少し考える。


「おそらく、

第七ダンジョン深層」


「あの重なった

中枢の、

さらに奥」


通信の向こうで、

息を呑む気配。


『危険すぎる』


「でも、

行くしかない」


『……分かった』


『ギルドとして、

最大限支援する』


佐山は、

通信を切る。


病室へ戻る。


ミナは、

ベッドに座り、

毛布を

握り締めていた。


「行くの?」


佐山は、

頷く。


「すぐ戻る」


ミナは、

唇を噛む。


「……約束」


佐山は、

一瞬だけ

迷い、

そして言う。


「約束だ」


装備を

整える。


今回は、

単独ではない。


ギルド精鋭の

支援部隊が、

周囲の警戒を

担当する。


佐山は、

深層への

転送ゲートの前に

立つ。


(ミナを

救う)


それだけで、

十分だ。


光に

包まれる。


次の瞬間。


第七ダンジョン

深層四十九階。


かつて、

世界が

重なった場所。


空間は、

静かだ。


だが――


奥から、

微かな

鼓動音。


まだ、

生きている。


佐山は、

短剣を

構える。


(終わらせる)


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