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ナイトパーティー  作者: 内山スク
6章 ネクロマンサー編
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反撃開始

 周りを死体に囲まれたカレッジたちはひたすら死体達を斬り伏せていた。

 周りでは逃げ惑う村民の声や叫び声が聞こえてくる。しかし、カレッジたちは囲まれた状況から打開できずにいた。

 なぜならゾンビ達を斬っても斬っても身体が再生し元どおりになってしまうからだ。

「くそ!!どうすればいいんだ!!」

 カレッジが弱音を吐くと後ろからドゴンと何かを破壊する音が響いてきた。リケイルが家の壁を破壊して外に出てきたのだ。

「面白いことになってるじゃないカレッジ。あたしにも参加させてよ」

「リケイルお前普通にドアから出てこいよ」

 リケイルは手首につけた黒いブレスレットに手をかざすと黒いブレスレットは形を変え黒いランスへと形を変えた。赤い筋が入った黒いランスをゾンビ目掛けて突き刺した。

 ブルートランスに突き刺されたゾンビは一瞬で干からびた。

「リケイルこいつらは再生するんだ。油断するな」

「そうでもないみたいよ」

 リケイルの言葉を聴いてカレッジは先ほどリケイルが倒したゾンビを見てみると動く様子がなかった。

「どういうことだ?」

「こいつらが動くのに必要なのは血みたいね。現にレゲンくんのクリスタルで斬ったゾンビも動いてるけど再生できてないわ」

 そう言われてレゲンのほうを見てみると確かに斬り裂かれた手足や頭は動いているがクリスタルによって、結晶化した傷口にくっつくことができず地面を這いずり回っている。

「なるほど。斬らずに動きを止めればよいわけですか」

 アルファスは地面を足で踏みつけると地面が流動化し、ゾンビ達が沼に沈むように地面に引き摺り込まれていく。

「アルファスさん。僕と同じ土魔法が使えたんですね」

「えぇ、これでゾンビを無力化できます。もっと早く気づけばよかったです」

「よし!!俺もやるか」

 カレッジはゾンビの動きを止めようと火魔法をゾンビに向けて放った。そしてゾンビはカレッジの放った火球が命中すると火だるまになった。

 そしてピカッと光出すと大爆発を起こした。

「え!?」

 周りが突然爆炎に包まれた。

「師匠何やってるんですか!!」

 カレッジ達はエメリアが咄嗟に風魔法で風の膜を張ったため無事だった。

「いや、だって爆発するなんて思わないじゃん!!死体は普通に爆発しないだろ!!普通火は弱点だろ!!」

「恐らく弱点を対策していたようね。カレッジあんたは役立たずね。アンナちゃんと一緒に下がってなさい役立たず」

「役立たず先輩。ここは僕らに任せてください」

「大丈夫ですよ師匠。役立たずでも私が戦いますから」

「お前ら役立たず、役立たずうるせぇよ」

 カレッジがむすっとしている先ほどの爆風がはれてきた。

 カレッジが起こした爆発のおかげかゾンビの数が減っていた。

「チャンスですね。このまま二手に別れてフェクネスを叩きましょう」

「そうね。レゲン、カレッジ。アルファスさんについていきなさい。あたしとエメリアはここに残るわ」

「・・・・・・姉さん」

「ここにはあたしが必要だしね。あとカレッジは邪魔だし、また村の中で大爆発起こされたらたまらないからいきなさい」

「俺だけ理由ひどくない!!」

「ですがフェクネスはどこにいるのかわかるんですか?」

 レゲンが疑問を投げかけるとアンナが手を挙げた。

「多分村の外れの墓地だと思う」

「よし、カレッジさんアンナさんと一緒に来てください。我々は墓地へ向かいますここは任せますリケイルさん、エメリアさん」

「ええ!!」

「任せてください」

 二人返事を聞くとアルファスとレゲンは村の外に走り出した。カレッジもアンナを抱き抱えるとアルファスとレゲンを追いかけるように村の外に出て行った。

「珍しいですね。リケイルさんがレゲンさんと一緒に行かないなんて」

 エメリアが言葉をかけるとリケイルどこか寂しそうな顔をすると笑みをこぼした。

「弟離れする時が来たのかもね・・・・・・いくわよエメリア!!」

「はい!!」

 二人は目の前のゾンビを相手取るのであった。カレッジ達が勝って帰ってくると信じて。

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