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ナイトパーティー  作者: 内山スク
1章 盗賊騎士団編
6/87

暗殺者を撃て

 フリアスはミサハ王国に属する街であり農業が盛んな町である。

 自然と一体となった、美しい街で知られている。街の半分が森といっては過言ではなく、領主の屋敷も周りを森で囲まれている。

 依頼主はその街の領主であった。

 カレッジとエメリアは領主の屋敷に着くと、客室に案内され紅茶を出された。

 そして領主に挨拶を行った。

「依頼を受けまいりました。カレッジ・スペードと申します」

「エメリア・テンペストと申します」

 頭を上げると、奥の椅子には一人の歳はも行かない少女が座っていた。十歳も歳がいってないかもしれない。

「お越しいただき、ありがとうございます。領主のキーレ・クリスアスと申します。領主が若すぎて驚きましたか?」

「いえ、そんなことは」

 気を遣った言葉をかけるカレッジにキーレはクスッと笑う。

「私の親は物心着く前に亡くなりまして、私がこの土地を納めています。私を殺害すると手紙がきまして、この屋敷は今メイド長と信用できるメイド二人しかいません。他のものを巻き込む訳には・・・行きませんから」

 キーレがベルを鳴らすとドアを開けメイド服の女性が三人が入ってきた。

 メガネをかけた、白髪の老婆がお辞儀をした。

「メイド長のクリミルと申します。お見知り置きを」

 続くように隣の綺麗な黒髪をした。顔も整った女性がお辞儀する。お辞儀も綺麗な垂直であり、気品の良さが伝わってくる。

「メイドのケールと申します。よろしくお願いします」

 その隣のボサボサの長い黒髪、眠たそうな垂れ目、赤い宝石が三つはめ込まれた黒いブレスレットした気だるそうな女性が頭を下げた。いや下げたというよりも体を重力に任せて倒したようにも見える。

「あうー。メイドの・・・ビトリア・・・です。よおろしお願いします・・・」

 ビトリアだけ今にも倒れそうなぐらいフラフラしていた。目も半分しか開いていない。

「大丈夫?ビトリア寝不足なの」

「あう。だい・・・じょうぶ」

 ケールに体を支えられてビトリアはフラフラしていた。

 そんなケールを見ながらメイド長のクリミルが手を叩いた。

「しゃきとしないさい。ビトリア!!」

「あい」

 気だるそうな返事をしながらも真っ直ぐに気をつけするが相変わらずビトリアの目は眠そうな眼をしていた。

「ビトリア客人を部屋に案内してあげなさい」

「あう。わかり・・・ました」

 エメリアとカレッジはビトリアの後をついて行くがビトリアは今にも倒れうそうなぐらい左右にゆらゆらと揺れている。

「エメリア様は・・・ここ」

 ビトリアに個室の部屋に案内されると、そこは綺麗に掃除が行き届いておりシーツもシワがない。

「うわぁ綺麗」

 感嘆の声を漏らすエメリアに「あう。ごゆっくり」とドアを閉めビトリアは出て行った。

「せっかくだし、探検してみようかな」

エメリアは部屋から出て屋敷の散策にでた。

 しばらく探索したのはいいものの、あまりの屋敷の広さに迷ってしまった。

「部屋どこだっけ?」

 屋敷の廊下を歩いていると長い黒髪を揺らしながらケールが窓掃除をしていた。

「あ、ケールさん」

 エメリアが声をかけようとするとケールは聞こえなかったのか廊下の角を曲がっていった。

 エメリアはケールを追いかけ廊下の角を曲がったがそこにケールの姿はなく誰もいない廊下が続いていた。

「あれ?どこいったんだろう」

 エメリアがケールを探していると風が窓から入ってくる。その窓の縁に金属の筒のようなものが置いてあった。

「なにこれ?」

 エメリアが筒をつまみ上げると、突然ガッと腕を掴まれた。

「あう・・・それはケールが回収し忘れたゴミ」

 ビトリアがエメリアの腕を掴んだのだ。

「あ、すいません・・・・・・後ついでに聞きたいのですけど私の部屋ってどこですか?」

「あう・・・案内する」

 ビトリアはエマリアから受け取った筒をポケットにしまうと振り子時計のようにゆらゆらと左右に揺れながらエメリアを部屋に案内した。

「あう・・・ごゆっくり」

 ビトリアが立ち去ったその五分後コンコンとドアをノックする音が聞こえた。

「はーい」

 ドアを開けるとカレッジが立っていた。

「エメリア休憩中悪いが、初仕事だ」


 カレッジに連れられて屋敷の外に出た。

 屋敷の周りは木々に囲まれており、街からも離れている。

 暗殺者たちが身を隠すにはピッタリだ。

「ここで風の探知能力を使って欲しい」

「いいですよ。修行の成果見せちゃいます」

 エメリアは目を閉じると、風の膜を広げるように魔力を広げていく。

 風が周りに広がると木々が揺れ始め、屋敷から遠ざかるように葉が中に飛んでいく。

「北側に一人、南に一人いますね」

「さすが、俺の弟子。じゃあ後は休んでていいぞ」

「えぇ!!私も暗殺者と戦いますよ」

 初仕事でやる気になっているのか、自分の力を試したいのか、妙にやる気になっているエメリアにカレッジは紙切れを見せた。

「やめとけ、リケイルの情報が確かなら・・・相手はレプリカを持ってる。お前が叶う相手じゃない」

「レプリカ?」

 レプリカ、オリジンシリーズを超える作品を作ろうと鍛治師たちが作成した武器などの総称である。

 しかし、レプリカは能力は近づくことはできたがある欠点があった。それは人の寿命を使って能力を使うことだ。そのため、表社会では出回らない。

「エメリアは屋敷で休んでな。後は俺が片をつける」

 カレッジの真剣な表情にエメリアは不満そうな表情をしながらもなにも言えなかった。



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