表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナイトパーティー  作者: 内山スク
1章 盗賊騎士団編
3/85

後輩騎士登場

 エメリアはカレッジに案内され、アルカナルの市場から離れた住宅街にやってきた。

 隠れ家に行こうとカレッジに案内されたのはただの一軒家だった住宅街にぽつんと立つ変哲のない家だ。

 カレッジは「ただいま」といいながらドアを開け家の中に入る。それに続いてエメリアも中に入った。

 カレッジについていくとリビングらしき部屋についた。部屋の壁には本がぎっしりと入った本棚や綺麗に洗ってある食器やフライパンが下がるキッチン、そして椅子に座りながら本を読む男がいた。

 机の上に本が山積みにされており、男の顔は本で隠され見えないが、茶髪頭にふんわりした髪質、右腕に青いボロボロのバンダナを巻いており、椅子には水晶のように空色に透き通った剣が立てかけてあった。

「なんだよ。いるならお帰りぐらい言えよ。レゲン」

 カレッジが声をかけるがレゲンは本からを読んでいるのかカレッジの顔を見ようとしない。

「ギャンブルでまた、一文なしになったそうですね。姉さんが聞いたら半殺しにされますよ。先輩」

「違うって少し残したけどレミアさんに奢ったから一文なしなったんだよ」

 カレッジの言葉にマジかこいつと言いたげな顔でエメリアは見ていた。

「あと今日から弟子取ることにした。こちら弟子のエメリアちゃんよろしく」

 エメリアの存在に気づいたのか本の山から顔を出し、エメリアの顔をみる。

 レゲンの顔は驚いた表情していたが眼はエメラルドのような綺麗な緑色をしており、容姿もも整っていた。

「エメリアです。よろしくお願ーーー」

「正気ですか!!!」

 エメリアの言葉はレゲンの大声で遮られた。

「弟子って・・・四年前どんな思いでシール王国から抜けたか忘れたのですか!!あなたは無責任すぎる!!」

 すごい剣幕で怒るレゲンをカレッジはまぁまぁとなだめる。

 「こいつを鍛えてブレイドを継がせようと思っている。それに・・・ちゃんとケジメはつけるさ」

 カレッジの言葉にレゲンはため息をつくと椅子に勢いよく腰かけた。

「自己紹介ちゃんとしろよ。レゲン」

 レゲンは少しムスッとした表情カレッジにすると椅子からたち立てかけていた、剣を持つとエメリアに近づき握手を求める。

「取り乱してすいません。僕はレゲン・ロックダイス。まぁもう気づいてるかもしれませんが、シール王国の元騎士です。よろしく」

「エメリア・テンペストです。よろしくお願いします。ところで、その剣って・・・」

 エメリアはキラキラした目でレゲンの剣を見つめる。

「あぁこれですか。オリジンシリーズの一つ、クリスタルです」

 クリスタル、鞘も刀身、柄まで水晶のような鉱石でできている。剣でありこの世でもっとも美しいと言われている。

 キラキラした目で見る。エメリアにレゲンはなんですかこの人という目をカレッジを見るとカレッジはさらっと「武器マニア」と流した。

 自己紹介を終えレゲンは再び椅子に腰掛け本を読み始めた。

「弟子はいいですけど、姉さんにはちゃんと説明してくださいね。先輩」

「あぁやっぱ俺がしなくちゃダメ?」

「当然です」

 キッパリと言い切られ肩を落とすカレッジにエメリアはちょんちょんと肩を指でつついた。

「姉さんってもう一人いるんですか?」

「あぁレゲンの姉でシール王国時代の俺の同期がな。今は仕事でいないが、実力だけなら俺たち二人よりも強い」

 恐怖の顔に染まるカレッジにどれだけ怖いのか想像し、少し震えるエメリアであった。

 自己紹介を終えカレッジに案内された部屋に荷物を置くと二人は魔法の特訓を家の裏庭で始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ