なんのために戦うか
ルーラ王国のとある一室。突然空間が三日月状に割れた。
その中からタンティアとルイ、ルーラの騎士団長達が出てきた。
ルーラの騎士団長はボロボロに傷ついているがタンティアは見向きもしない。
「遊びは終わりじゃ。後は各々好きに過ごしてよいぞ」
そう言い残すとタンティアは扉を開け、部屋の外に出ていった。
ルイもその後に続くように部屋から出ていった。
「フフッ、シールの弓兵よ。今度こそ仕留めてやる!」
グラムは裂けた頬から歯を見せながら、闘志を燃やしていた。その横でケルスはなぜか震えていた。
「あんたよく、あの化け物達と戦おうと思うわね。私はもう二度と戦いたくないわ」
「挑んでこその騎士道だろう。貴様もそのために戦っているんだろう。なぁガロン?」
グラムの問いかけにガロンは何も答えずに突っ立っていた。
兜をしているため表情は読み取れないが、覇気を感じられない。
「ガロン?」
「お前らは何のために戦う?」
突然ガロンが言葉を発したと思えば、突拍子のない質問に二人は顔を見合わせた。
「なんのために?私は自分の力を誇示するためだ。そのためにシールの弓兵を倒す!」
グラムは自信満々に胸を叩き、自分の戦う理由を話す横でケルスはやれやれといった顔をしていた。
「私は世界が変わるさまを見たいの。悪魔が・・・ララキューレがどういう世界を作るのかを見たい。ただそれだけ」
二人の言葉を聴いて、ガロンは考えるように目線を下にした。
「・・・・・・そうか」
そう言い残すと部屋から出ていってしまった。
ケルスとグラムは不思議そうに顔を見合わせた。
「この後貴様はどうする?ケルス」
「とりあえず着替えてから、新しいレプリカを探そうかしら」
「この前重力のレプリカに変えたばかりだろう」
「わかっていないわね、グラム」
ケルスは扉を開けながら、グラムを見ると怪しく微笑んだ。
「女の気分はこの世界より変わりやすいのよ」
そう言い残すと扉をパタンと閉じて、部屋から出ていった。
「・・・・・・うーん。わからん」
部屋に一人取り残されたグラムは頬をポリポリとかくのだった。




