拝啓神様へ
拝啓神様へ
私の懺悔をお聴きください
愚かしくも愉快な私の人生の懺悔を
黒く焦げた草が風に飛ばされる。辺りには何かが焼け焦げた匂いが漂っていた。それが何かはもうわからない。
草原に立つのは左腕を失ったルーラの騎士エクサ。
そしてそれを迎え討つミサハの騎士クレイと傭兵のレゲン。
エクサは大槌を構え再び地面に打ち付けようと振り上げるとレゲンはすかさず地面に拳を打ちつけた。
エクサの真下から鋭利な土の矛が飛び出してきた。
「ちっ!!」
エクサは土の矛を交わすが左腕がなくなったためかよろめいた。
「今です!!クレイさん!!」
レゲンの言葉を合図にクレイは飛び上がり、剣でエクサを斬りつけた。
クレイは大槌で剣を受け止めるがクレイは足でエクサの脇腹に強烈な蹴りをお見舞いした。
「くっ!!我は神の使徒だぞ!!こんなところで負けるわけがない!!」
エクサは大槌で地面を叩くと地面から炎が柱のように吹き出した。
クレイとレゲンは炎の柱を避けると、二人でエクサに斬りかかる。
二人の猛攻を捌きながらもエクサは猛攻を耐え凌ぐが明らかに限界がきていた。二人の猛攻を捌ききれなくなりエクサの身体には剣による切り傷が増えていく。
そして・・・グサリという生々しい音がした。レゲンのクリスタルがエクサの腹を突き刺したのだ。
「うっ!!」
エクサがよろめくとクレイは隙を見逃さないと言わんばかりにエクサの胸に剣を深々と突き刺した。
「これで終わりです!!」
「ぐふっ!!」
エクサは口から大量の鮮血を吹き出して地面に倒れ伏した。
「やりましたよ!!レゲンさん」
クレイは嬉しそうにレゲンを見るが、レゲンの目線の先にはエクサがいた。
「見事でしたね・・・・・・どうやらあなた方に神は微笑んだらしい」
「えぇそのようですね・・・・・・向こうに行ったらお礼を言っておいていただけますか」
「・・・・・・フフッ。そうですね伝えておきましょう。感謝の言葉を・・・私の懺悔の言葉と共に・・・ね」
エクサはそう言い残すとピクリとも動かなくなった。目の光はなくなり血が流れなくなり皮膚は白く変色していく。
「レゲンさん大丈夫ですか?」
レゲンの焼け爛れた皮膚からは血が流れ、腕は水膨れのように膨らんでいた。
「えぇこれぐらいは慣れていますから・・・それよりも」
レゲンはミサハ王国を見つめていた。
「ルーラ王国は約束通り引くと思いますか?」
「わかりません。敵が約束を守るように祈るしかありませんよ」
「そうですね。撤退してくれるとありがたいのですが・・・」
ミサハ王国の上空には暗雲が立ち込めつつあるのであった。




