ある日の再会
我が身体は老いかつての肉体を忘れた
しかし心は衰えを知らず気高いまま
私の心は戦場へと置いてきた
古ぼけた戦いの記憶と共に
ミサハ王国の城下町。日が照らし住民達が盛り上がってるなか、男女が店で食事を食べていた。
一人は右腕に青い布のような物を巻き、結晶のように透き通った剣を腰に下げた男。
もう一人の男性は両手に黒い手袋をしており、黒い髪をオールバックにした赤目の男。
そして黒い長い髪を後ろで纏め、赤い宝石が三つついた黒いブレスレットをつけた女性だった。
「ねぇなんでこの仕事受けたの?レゲンくん」
「アルファスさんからの依頼でしたし、依頼金が良かったので・・・・・・それよりもあなたがついてきたのが意外でしたよアイスノックさん」
「何だよ。固いこと言うなよ、レゲン。まぁ俺からしたらリケイルはまだしもシオンも来るのは意外だったけどな」
「で?そのシオンはどこにいるの?」
リケイルは紅茶の入ったカップを置くと辺りを見渡すが周りは食事をしている住民やこちらを気に留めず歩いている通行人しかいない。
「シオンさんは一人でどこかに行きました」
「・・・・・・なんか最近のシオン変だよな」
「アイスノックにはわからないわよ。女の気持ちはね・・・・・・レゲンくんはお姉ちゃんを相手にしてるからわかるわよねぇ?」
リケイルが笑顔でレゲンに聴くとレゲンはリケイルを無視して話を続けた。
「アルファスさんからの依頼は会談中の警備だそうです」
「会談って誰との?」
「・・・・・・ルーラ王国の姫様。タンティア・ルーラ姫とのです」
「「ルーラの姫!?」」
リケイルとアイスノックが驚きのあまり立ち上がり大声を出してしまうが周りの視線に気がつき席についた。
「マジか・・・ルーラとの会談か。ついに戦争でも始まるのか?」
「さぁ・・・意外とただの話し合いかもよ」
「ならいいですけど、まぁ警備だけが仕事なので僕たちは巻き込まれたくないですね」
「そういえばレゲンくん。カレッジはどうしたの?」
リケイルの問いにアイスノックは話したくないのか食べ物を口の中に入れた。それを見てレゲンはため息を吐きながらリケイルの問いに答えた。
「パストさんとの一件から、家に篭ってます。考えがまだらないのでしょうね」
「全く、ウジウジしてないで覚悟決めなさいよ」
「それよりもだ。お前らレットの爺さんの情報は手に入ったか?」
話題を逸らすようにアイスノックが口を開くとリケイルとレゲンは首を横に振った。
「ぜんぜん入ってこないは」
「僕もです」
「全くあの爺さんどこにいるんだよ」
「呼んだか?」
突然アイスノックの後ろから声が聞こえてきた。後ろを振り返ると、銀髪の髪をした三十代ぐらいの男が立っていた。左手の薬指には桃色の宝石を咥えたドラゴンの装飾が形どられた指輪をしていた。腰には少し錆びた剣を挿していた。
「「「レット・ルダーク!!!」」」
三人が驚くとレットは朗らかな笑みを浮かべた。
「やぁやぁ久しいな。お前ら元気だったか?」
「レットさんこそどこにおられたのですか?」
「ん?俺か?ちょっとシールの跡地をぶらぶらしてた」
「フッ。レットの爺さんらしいな」
「ところでカレッジとシオンは一緒じゃないのか?」
「別行動よ。あたしたちは仕事に来たの?」
「仕事?お前ら今何やってるんだ?」
「傭兵です。ミサハ王国からの依頼を受けたんです」
レゲンの言葉にレットは眉をひそめながら顎に手を当てた。
「・・・・・・ミサハのなぁ」
レットはしばらく考え込むと真剣な顔つきで口を開いた。
「よし・・・ワシも協力しよう。その仕事」
「え・・・いいんですか?」
「あぁ暇じゃったし、ミサハに会いたいやつもいるんでな」
「ありがとうございます。じゃあそろそろアルファスさんとの待ち合わせ場所に行きましょうか」
三人は席を立つと、アルファスとの集合場所へと向かうのであった。




