光を賭けた戦い
レットとニュイは岩山の山頂に着いた。山頂の空は暗雲が渦巻くように存在しており、空気が重く感じた。
そして山頂の真ん中に一人の女性が玉座のような岩か金属かは素材がわからないが、椅子のような物に座っていた。
短い黒髪に、長い尖ったような耳、カラスのように黒い翼を生やし、赤い口紅はまるで生き血をそのまま塗ったかのように赤く煌めいていた。
「・・・・・・ララキューレ」
ニュイの言葉に反応するようにララキューレが玉座から立ち上がった。
「来たか・・・・・・忌々しい不夜の魔女め。妾の邪魔ばかりしおって」
「貴方たちが人間を殺すからでしょ!!苦しんでる人達を見捨てておけません」
「虫を殺すことに躊躇いがあるのか貴様らには?それに貴様らが妾たちの箱舟を武器にしてしまったからな。帰れなくなってもうたしのぉ」
「オリジンシリーズがこいつらの箱舟」
レットは自身の指につけたリカバリングを見ると、ララキューレは憎たらしそうな顔を向けていた。
「貴様らが箱舟を奪わなければ妾たちも故郷に帰れたものを・・・・・・この星の人間は皆殺しじゃぁぁ!!」
ララキューレが地面に手を押し付けると、地面から巨大な植物の根が生え、レット達に襲いかかってきた。
「ブレイド!!」
ニュイはブレイドを抜刀し白と黒の剣をそれぞれ振るうと、植物の根はスッパリと切断された。
「ほう、妾の箱舟と貴様の魔力を融合させたのか」
「よそ見してるんじゃねぇぞ」
声のした方向を見てみるとレットがいつのまにか、ララキューレの懐に入り込んでいた。
レットはララキューレの身体に剣を突き立てた。ララキューレの腹に剣が突き刺さり、血が吹き出した。
しかし、ララキューレは平然としていた。
「どうだ。効いたか?」
「全く効かぬわ!!
ララキューレはレットの腹部に強烈な蹴りを放つとレットを吹き飛ばした。
「ぐはっ!!」
レットは後方に飛ばすと、ララキューレは腹部に刺さった剣を引き抜いた。
腹から血が水が噴き出すように噴出し、剣にも血がドロドロに溶かした飴細工のように付着するがまるで時間が巻き戻るように、血がララキューレの傷口に付着すると元どおりに再生した。
「大丈夫ですか、レット」
「あぁ、やっぱりマルガンテと同じか」
ニュイがレットに駆け寄り、身体を起こすとララキューレがレットとニュイに指を向けていた。
「妾はマルガンテよりも強いぞ。スキュワーズ」
ララキューレが指を上に挙げると、地面から木の根が飛び出し、レットとニュイを串刺しにした。
「ぐはっ!!」
「ぐふっ!!」
二人とも腹部から木の根が貫通し、血が地面に垂れる。ニュイは力を振り絞り、腹部の木の根を切断すると、レットの木の根を切断した。
「ありがとう・・・・・・ニュイ。だけどその傷じゃあ」
「・・・・・・大丈夫ですよ。レット私には光魔法があります」
ニュイは自身の腹に刺さった木の根を引っこ抜くと、腹の傷に手を当てた。すると手から白い光がニュイの傷口を包んだ。みるみるニュイの腹の傷は塞がった。
「光魔法か・・・・・・だが魔力の消費も激しいだろう。どうやって私を倒す?」
レットも自身の腹に刺さった木の根を引っこ抜いた。リカバリングの力で腹の傷はすぐに再生した。
「レット・・・・・・私のブレイドを解放してララキューレを倒します。だから貴方は」
「わかってるよ。盾になればいいんだな」
レットはそう話すと、ララキューレに突っ込んでいった。
「レット!!待ってください」
「フッ。愚かなスリート」
ララキューレが指を下に向けると、地面から出た木の根から破片が矢のように大量に飛んできた。
「くっ!!だけど俺は再生するぞ!!」
「いや目的はそれではない」
「・・・・・・なに?」
レットは身体の力が抜けたようにその場で膝から崩れ落ちた。
「力が・・・・・・入らない」
「貴様の生命力を吸っておるんじゃ。再生するからと油断したのう」
「レット!!」
ニュイはレットに駆け寄ると手を当て、光魔法で治療を試みるがレットが直る様子はない。
「無駄じゃ。生命力を吸っておるんじゃ、どう足掻いても其奴は死ぬ」
「・・・・・・これ以上、これ以上。私の大切な物を奪わせない」
ニュイは剣を握ると、ララキューレは不適に笑みを浮かべた。
「どうする?そのブレイドととやらの切断は効かぬし、貴様の魔法も効かんぞ」
ララキューレの言葉を聞いて、ニュイは笑みを見せた。
「あるんですよ・・・・・・貴方を倒す方法が。貴方にブレイドの本当の使い方を教えてあげましょう。」




