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ナイトパーティー  作者: 内山スク
7章 三百年前の夜編

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血に濡れた槍と形を変える鎧

 レット達は息を切らしながら、岩山を駆け上がっていた。

 後方では魔物の悲鳴と雷鳴が響き渡っていた。

「カラバスとサエンは無事でしょうか」

(わかりません・・・・・・ですが彼らのためにも私たちは悪魔を倒さねば)

 岩山を駆け上がっていくと開けた場所に出た。岩壁と崖に挟まれた岩だらけの場所にレットは見覚えがあった。

「ここは・・・・・・前にマルガンテと戦った場所」

 レットが言葉を終えるのと同時の出来事だった。何が上空から勢いよく落下してきた。

 落ちてきた衝撃で揺れる黒髪、額から生えた角と口元から生える鋭利な牙、その場にいる全員が見ただけで名前を思い出す。

(マルガンテ!!)

 マルガンテはレット達を見ると薄ら笑いを浮かべた。

「また来たのかお前ら・・・・・・ん?そっちの女騎士は殺したはずだかな?」

(貴様の命を貰うまで死ねぬわ)

「フフッそうか、ニュイ。貴様の闇魔法で蘇ったわけか」

(ニュイ様ここは私が相手します。ニュイ様はララキューレを倒してください)

「しかし、デュラン。貴方を置いてはいけません。それにマルガンテもララキューレも強いですよ」

「なら僕も残りますよ」

「儂もじゃ」

 ルミナスとエンベルトがニュイの前に出るように一歩前へと出た。

「ルミナスお前が敵う相手じゃない!!」

「レット・・・・・・大丈夫だ。策がある・・・お前はニュイさんと行ってやれ。王からの命令だ」

「ルミナス・・・・・・」

「安心しろ儂がついておる。なんとかするわい」

 エンベルトとルミナスの目を見て、レットは頷くとニュイの肩を叩いた。

「・・・・・・行こう」

 レットに肩を叩かれたニュイも数秒目を瞑ると小さく「はい」と一言だけ返した。

 レットとニュイが走り出すとマルガンテが立ち塞がった。

「行かせると思うのか!!」

 マルガンテの右手がニュイ達に届きそうになったその時。

 マルガンテの手を塞ぐように黒い大槍が間に割って入った。

 デュランがブルートランスでマルガンテの攻撃を防いだのだ。

「また、死にたいのか?女騎士」

(残念だが私はもう一度死んでいる・・・・・・今度は貴様が死ぬ番だ)

「おりゃ!!」

 突然マルガンテの左腰に強い衝撃が走った。ルミナスがメタモルフィアを棒状に伸ばし、マルガンテを薙ぎ払ったのだ。

 マルガンテは薙ぎ払われた勢いで岸壁に衝突した。マルガンテは何事もなかったかのように立ち上がると、デュランとルミナスを睨みつけた。

「いいだろう・・・遊んでやろう。貴様らを殺してその首を奴らに見せるとしよう」

「怒らせましたかね?」

(確実にな)

「好都合じゃろ。命を賭ける相手に不足はないからなう」

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