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ナイトパーティー  作者: 内山スク
7章 三百年前の夜編

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明けることのない夜

夜に誓う 君を笑顔にしてみせると

夜に誓う 君を孤独にはさせないと

夜に誓う 俺が君の夜明けの光になると

 空は漆黒の闇に包まれ、光がさすことのない森の中。

 ニュイは切り株に座りながら空を眺めていた。空を眺めるニュイはどこか浮かない顔をしていた。

 ふと誰かが落ち葉を踏む音がしたため、ニュイは音がした方向を見た。

「こんなところにいたのかニュイ・・・みんな寝てるのにいないから心配したぞ」

 森の闇の中から、レットが笑いながら出てきた。ニュイは少し安堵したうな表情を浮かべると、作ったような笑みを浮かべた。

「少し夜風にあたりたくなりまして・・・・・・」

「・・・・・・そっか」

 レットはニュイの隣に立つと暗闇に包まれた空を見上げ始めた。

「ニュイ・・・・・・本当はデュランを生き返られたことを後悔してるんじゃないか?」

 レットの言葉にニュイの笑みは崩れ去った。ニュイは悲しそうな表情を浮かべると目線を下に落とした。まるで今の顔を見られたくないように。

「・・・・・・えぇ、そうです。闇の魔法で生き返られるということは魂を縛るということ。それはつまり寿命で死ぬことなく現世に縛り続けるということです」

 顔を上げたニュイの目からは涙が流れていた。

「私は・・・デュランの魂を縛り付けてしまった。私が死んでもデュランは死ねません。自害もできないのです」

「じゃあ、デュランは永遠にこの世を彷徨い続けるのか?」

「闇魔法が解けるまで・・・・・・何十年、何百年と死ねぬまま、私がいなくなっても・・・」

「でも、デュランは後悔してないと思うぜ」

「え?」

 ニュイはレットを見ると、レットは優しい笑みを向けていた。

「デュランはニュイを守りたくて、帰ってきてくれたんだと思う。だからニュイもデュランの気持ちに答えてあげればいいと思うよ」

「・・・・・・ええ」

 ニュイは顔を赤くしながら、笑みを見せた。二人はしばらく夜風にあたりながら空を見ていた。

 黒一色に染まった空には星や月見えず、黒雲もない。まるで墨を白い画用紙にぶちまけたような闇が空を塗りつぶしたようだった。

「空を見てて楽しいか?」

「夜空が見える時は楽しかったです。私は夜を一人で過ごすのが当たり前でしたから夜空が好きでした」

「夜を一人で・・・・・・」

「えぇ、だからこの光を奪った悪魔を私は倒したいのです。みんなのためにも・・・・・・」

「なぁニュイ・・・・・・一つ聞いていいか?」

「なんでしょう?」

「ニュイは一体いつ寝てるんだ?」

 レットの一言にニュイは驚いた表情を浮かべると、言葉を詰まられた。

「サエンと合流した夜、デュランがニュイを見ていたから俺も気になって起きてたんだ。そしたらニュイは一度も寝てる様子もなかった。みんなが起きる頃には平気な顔して挨拶してたけど、本当は眠れないんじゃないのか?」

 二人の間に夜風が挟み込むように吹いた。夜風が沈黙を埋めるように木の枝を揺らし、落ち葉を飛ばし音をたてる。

 夜風が吹き止むとニュイは静寂を破るように口を開いた。

「・・・・・・えぇ。私は生まれてから一度も寝たことがありません。私が持つ光と闇の魔法のせいです」

「それで一人で夜を過ごしていたのか」

「生まれてきた時から私と夜を過ごしてくれる人はいませんでした。みんな夜は眠り夢を見てしまう、私は孤独なのです」

「じゃあ、俺がニュイを孤独にさせないようにするよ」

「・・・・・・無理はしなくても大丈夫ですよ。夜は退屈ですし、皆そう言ってくれますが眠気には勝てません」

「なら毎夜にパーティーを開こう。ナイトパーティーだ。俺が楽しくて眠れなくなるぐらい盛り上げてみせるさ!!」

 楽しそうに自分の考えを話すレットを見てニュイは笑いが吹き出したようにケラケラと笑い出した。

「アッハハハハ、なんですかそれ。本当にレットは面白いですね」

「なんだよ。俺は大真面目だぞ。なんなら今夜からやるか」

「フフフッ、悪魔を倒してからやりましょう。平和になったら、毎夜私と夜を楽しみましょね」

「あぁ楽しすぎて寝れなくなるからな。夜更かしすぎるなよ」

 笑いすぎたのかそれとも残っていなかった涙がこぼれ落ちたのかニュイの目から一粒の涙頬を伝って流れ落ちた。

「えぇ楽しみにしていますね。レット」

 ナイトパーティー100話達成!!意外と飽き性なのですが書き続けてみるものですね〜。書いて半年以上経ちますがまだまだ書き足りないぐらいです。

 まぁ100話達成したからといって何かがやるわけでもあるわけでもないのですが・・・・・・

 今後もナイトパーティーを読んでいただければ幸いです。

 100話以降もよろしくお願いします!!

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