戦闘能力の成長
そして時間が経ち...
「そろそろ日が落ちてきたから夜ご飯の準備を始めようか。」
ジンがそう言うとタクミが悔しそうに声を上げる
「結局一発も入れられなかった...」
「初日で私相手にここまで善戦しただけ良い方だよ。それより夜ご飯の準備を手伝ってくれないか?ついでに君達の料理訓練だ、君がいつか旅立ちした時に料理できなければ干し肉ばっかり食べることになるからね。」
「俺はパス、料理は本当にダメなんだ。タクミ、任せた。」
「はい!頑張ります!」
そして1か月ほど経ち...
「ほらほら!ソラ君!避けてばかりじゃ勝てないぞ~?」
「俺がただ避けてるだけだと思ってるんですか?」
ジンの素早い攻撃を避けながらソラが返す
「くらえ!」
ソラが隙を見て地面を思いっきり蹴り砂ぼこりを舞わせる
「目隠しか!良いアイデアだ、だが突っ込んできては意味ないだろうタクミ君!」
そう言いジンは見えていたかのように後ろから来たタクミに膝蹴りを腹に当てる
「痛ったい...けど俺はフェイクですよ!」
タクミがそう言った瞬間ソラがジンの横から現れ右ストレートを放つ
ソラ「タクミ!言ったらフェイクとしてどうなんだ?!まぁそれも一興だな!最初に食らった1発の分だ!」
「タクミ君はフェイクで砂ぼこりから追撃で出てくるソラ君が本命か!良い作戦だ!だが私に一撃入れるには少し甘い!」
ジンはソラの右ストレートが届くよりも早くソラにデコピンをした
「デコピン!?いってぇ!」
ソラが頭を抱える
「今治してやるからじっとしておきなさい。」
ジンが回復モンスターを召喚してタクミを回復する
「はぁはぁ、マジで死ぬかと思いましたよ!」
「なんでデコピンなんですか!」
「ごめんごめん、ちょっと力入れすぎちゃった。」
「あれでちょっとですか!?」
「でも2人がそれだけ強くなったってことだよ、少なくとも私が反射的に力を入れてしまうくらいにはね。」
「それは嬉しいですけどこれからはあの攻撃がいつ来てもおかしくないって考えると素直に喜べないような...」
「デコピンで倒されたのが悔しいっ…」