#61 王都へ
「国王が、崩御なさった。」
「な・・・!?嘘でしょう!?」
ランス!!お前いつからそこに・・・あ、家に帰ってきてからか。ってか、これはかなりマズいよな・・・そりゃあ王都からの速達便で手紙が来るわけだ・・・まあ、つってもそれで俺らの生活が一変するわけでもないし・・・まあ、とりあえずご冥福をお祈りいたします・・・!!!
「リース。急いで荷造りをしてください。あと1か月はここに戻ってこれないと思いなさい。」
はあ!?!?一か月ぅ!?!?うっそ!?!?え国王が死んだだけでそんな一か月もここに戻れないような状況になるんですかぁ!?!?圧倒的理不尽だ!!!まあここは結構な富豪っぽいからあり得なくは無いけど!!!ッとりあえず!!!荷造りだ!!!まずは廊下全身全霊ダッシュ!!!!からのドアをパンチでオープン!!!アロホ〇ラ(物理)!!!!はいまずバッグを用意!!!魔導書、スクロール用の紙、筆記用具ぅ!!!!服、服、服!!!!!上着!!!メイド服!!!今だに自分が着用することに違和感を覚える下着類!!!あーとーはー・・・魔法石!!!!レイに渡すべきだよな!?!?でもレイもついてくるだろうから持ってく!!!!はいあとはバッグを閉め・・・閉まらん・・・閉め・・・る!!!!!はいやっぱ物理こそ正義ィ!!!!そしてダッシュで大広間へ!!!!!ぬおおおおおおお!!!!
「はぁ・・・はぁ・・・準備・・・できまし・・・た・・・」
疲れた!!!
「・・・まだ他の方々の準備が終わっていないので、少し、待っていてくださいね?」
・・・あれこれ無駄だった感じですか?無駄だった感じですね!!!失敗したわ!!!!この短い時間で尋問にはならないと思うのでセーフだがな!!!
+ + + + +
「王都まではほぼ一日かかるので、途中で2,3回休憩します。いいですね?忘れ物等ありませんね?」
「「「「「「はーい!!」」」」」」
「では、まず荷物を車内後方のスペースに置いて、席に座ってください。メイドは全員、見張りをしていてください。」
・・・馬車の中キチキチになるかと思いきや10人以上乗りの電車的な馬車が出てきたんですが。あの、金持ちが過ぎませんか、セリアちゃん・・・まあ、でもセリアちゃん、俺、ネルちゃん、フェリナ、レイ、メイ、セリアちゃんママ、メイド長、ランスの9人だから結構キチキチ・・・じゃないなぁ・・・全然広いや・・・荷物置き場まであるし・・・よし、今、どうして王都に行くのか聞くか。今以外に聞けるタイミングがないかもしれないし。まあ多分大地主だから、とか多額の寄付をしてきたから、とかだろうな。まあ一応ね。
「そういえばセリアちゃん、どうして王都に行くの?」
「「「「え?」」」」
「・・・え?」
「いや、リース、お主、冗談じゃろう?」
「リース様、あまり良い冗談では御座いませんよ?」
「リースちゃん・・・本当に・・・・言ってる?」
・・・あれ?俺、何か地雷でも踏みました?待って待って怖い怖い!!!何この雰囲気!!!セリアちゃん、ネルちゃん、フェリナ、ランスの四人の視線が刺さる刺さる!!!マジで怖いんだけど!!!この雰囲気あれだわ!!!転校してすぐの話題についていけないあの感じ!!!ああ恐ろしい!!!まあでも聞いとかないと話が進まないし・・・「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」だ!!!潔く聞こう!!!
「・・・うん、本気で聞いてる・・・」
「ああ、そういえばリースちゃんに言ったことなかった!!私ね・・・」
私ね・・・?
「次期国王候補の一人なの。」
既視感・・・
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